
「iPhoneの音量が突然最大になって焦った」「動画を観ていると、意図しないのにどんどん音量が上がっていく…」このような経験はありませんか?iPhoneを操作していないのに音量が勝手に上がってしまうと、公共の場では周りの迷惑になりかねませんし、何より故障ではないかと不安になりますよね。この症状は、簡単な設定変更で直る軽微なものから、iPhone本体の修理が必要な深刻なものまで、さまざまな原因が考えられます。本記事では、iPhoneの音量が勝手に上がってしまう原因と、自分で簡単に試せる対処法をご紹介します。
- 目次
iPhoneの音量が勝手に上がる主な原因
まずは、なぜiPhoneの音量が勝手に上がってしまうのか、その主な原因を見ていきましょう。原因は大きく分けて「ソフトウェア」「設定」「Bluetooth機器」「iPhone本体」の4つに分類できます。
ソフトウェア(iOS)の一時的な不具合
iPhoneを動かしている基本ソフトであるiOSに、一時的なバグやエラーが発生している可能性があります。特に、iOSをアップデートした直後などに、音量調節機能が不安定になるケースが報告されています。また、特定のアプリを使用している時だけ症状が出る場合は、そのアプリとiOSの相性が悪く、誤作動を引き起こしているのかもしれません。
iPhone本体の設定によるもの
故障ではなく、iPhoneの便利な機能が意図しない動作につながっている場合があります。代表的な設定を2つご紹介します。
- 「ボタンで変更」設定がオンになっている
iPhoneの側面にある音量ボタンは、通常、音楽や動画などのメディア音量を調節するために使われます。しかし、「設定」アプリの「サウンドと触覚」にある「ボタンで変更」という項目がオンになっていると、この音量ボタンで着信音や通知音の音量も変更できてしまいます。この設定がオンの状態だと、カバンやポケットの中で無意識に音量ボタンが押されてしまい、気づかないうちに着信音量が最大になっている、という事態が起こりやすくなります。
- 「画面注視認識機能」による自動調整
Face ID(顔認証)を搭載しているiPhoneには、「画面注視認識機能」という機能が備わっています。これは、ユーザーが画面を注視しているかどうかをiPhoneが判断し、状況に応じて動作を調整する機能です。
この機能がオンになっていると、以下のような動作をします。
画面を見ている時: 着信音や通知音の音量を自動的に下げる。
画面を見ていない時: 通常の音量で鳴らす。
そのため、iPhoneを机の上に置いている時など、画面を見ていない状態では着信音が大きく聞こえ、「勝手に音量が上がった」と感じてしまうことがあります。
接続しているBluetooth機器の誤作動
ワイヤレスイヤホンやスピーカー、カーナビなどのBluetooth機器をiPhoneに接続している場合、そちらの機器が原因となっている可能性も考えられます。
- Bluetooth機器側の音量ボタンが故障・誤作動している
- カバンの中などでBluetooth機器のボタンが押されてしまっている
- 機器とiPhoneのペアリング情報にエラーが発生している
これらの要因によって、iPhone本体の音量が意図せず操作されてしまうことがあります。
iPhone本体(ハードウェア)の故障
上記のようなソフトウェアや設定の問題ではない場合、iPhone本体の物理的な故障が疑われます。
- 音量ボタンの物理的な故障
iPhoneを落とした衝撃や経年劣化により、音量ボタンが故障することがあります。ボタンが陥没して常に押された状態になっていたり、内部の接触不良で誤作動を起こしたりすると、音量が勝手に上がってしまう症状につながります。
- iPhoneケースや保護フィルムの干渉
意外と見落としがちなのが、iPhoneケースや保護フィルムによる影響です。特に、硬い素材のケースや、サイズがぴったり合っていないケースを使用していると、音量ボタンが常に圧迫され、押されっぱなしの状態になることがあります。
- 水没や内部パーツの損傷
iPhoneが水に濡れたり、湿気の多い場所で長時間使用したりすると、内部の電子回路がショートして音量調節機能に異常をきたすことがあります。また、落下による衝撃で内部のパーツが損傷し、誤作動を引き起こすケースも少なくありません。
iPhoneの音量が勝手に上がる症状を改善する対処法
原因がわかったところで、次に自分で試せる具体的な対処法をご紹介します。
iPhoneを再起動する
ソフトウェアの一時的な不具合は、iPhoneを再起動するだけで改善することが多くあります。何かしらのトラブルが発生したら、まずは再起動を試すのが基本です。電源を一度完全にオフにしてから、再度電源を入れ直してみてください。
iOSを最新バージョンにアップデートする
使用しているiOSのバージョンが古い場合、既知のバグが原因で問題が発生している可能性があります。Appleは定期的にバグ修正を含むアップデートを配信していますので、iOSが最新の状態であるかを確認し、古い場合はアップデートを実行しましょう。
確認手順
「設定」 > 「一般」 > 「ソフトウェアアップデート」
設定を見直して改善を図る
- 「ボタンで変更」をオフにする
意図せず着信音量が変更されるのを防ぐために、「ボタンで変更」の設定をオフにしてみましょう。
設定手順- 「設定」アプリを開く
- 「サウンドと触覚」をタップ
- 「着信音と通知音の音量」の項目にある「ボタンで変更」のスイッチをオフ(白色)にする
この設定をオフにすると、側面の音量ボタンはメディア音量(音楽や動画など)の調節専用になり、着信音量は画面上のスライダーでのみ変更可能になります。
- 「画面注視認識機能」をオフにする
着信音の音量が状況によって変わるのが気になる場合は、「画面注視認識機能」をオフにしてみましょう。
設定手順- 「設定」アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」をタップ(パスコードの入力が必要)
- 「画面注視認識機能」のスイッチをオフ(白色)にする
周辺機器やアクセサリを確認する
- Bluetooth接続を一度オフにする
Bluetooth機器が原因かどうかを切り分けるために、一度Bluetooth接続をオフにして、症状が再現されるかを確認しましょう。
設定手順「設定」アプリ > 「Bluetooth」のスイッチをオフにする、もしくはコントロールセンターからBluetoothアイコンをタップしてオフにします。
これで症状が改善された場合は、接続していたBluetooth機器側に問題がある可能性が高いです。その機器のペアリングを一度解除し、接続し直すことで改善する場合があります。
- iPhoneケースや保護フィルムを外す
iPhoneに装着しているケースや保護フィルムをすべて取り外した状態で、音量の問題が発生するかを確認します。もしこれで症状が改善するなら、ケースなどが音量ボタンに干渉していたことが原因です。別のケースに買い替えるなどの対策を検討しましょう。
- 音量ボタン周りを清掃する
音量ボタンの隙間にホコリやゴミが詰まっていると、ボタンの動きが悪くなり、誤作動の原因となります。電源を切り、乾いた柔らかい布やブラシなどで優しく清掃してみてください。
対処法を試しても改善しない場合は修理を検討しましょう
上記の対処法をすべて試しても症状が改善されない場合、残念ながらiPhone本体のハードウェアが故障している可能性が非常に高いです。特に、以下のようなケースでは、内部パーツの損傷が考えられます。
- 過去にiPhoneを落下させたことがある
- お風呂場や雨の中など、水に濡れる可能性がある場所で使用したことがある
- 音量ボタンがへこんでいる、押した感触がおかしい
このようなハードウェアの故障は、自分で直すことは困難です。無理に分解しようとすると、かえって症状を悪化させたり、他の部分まで壊してしまったりする危険性があります。速やかに専門の修理業者へ相談することをおすすめします。
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