
「iPhoneの画面をタップしてもアプリが開かない」「文字入力で反応が鈍い」「スワイプがカクカクしてスムーズに動かない」といった症状に悩んでいませんか。毎日使うiPhoneだからこそ、画面の反応が悪いと大きなストレスになります。この問題は、設定の変更や簡単なメンテナンスで改善する場合もあれば、iPhone本体の故障が原因である可能性も考えられます。
本記事では、iPhoneのタッチ感度が悪くなる原因を解説し、自分で試せる設定方法から最終的な修理の判断基準までをご紹介します。
- 目次
iPhoneの画面の反応が悪くなる主な原因
iPhoneの画面がうまく反応しなくなる原因は多岐にわたります。まずは、ご自身のiPhoneがどのケースに当てはまるか確認してみましょう。原因は大きく「ソフトウェア」と「ハードウェア」の2つに分けられるとされています。
原因の分類 | 具体的な内容 |
---|---|
ソフトウェアが原因の場合 |
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ハードウェアが原因の場合 |
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このように、原因は単純な汚れから専門的な修理が必要な故障まで様々です。まずは自分で簡単に対処できるソフトウェアの設定から見直していきましょう。
まずは試したい!設定でiPhoneのタッチ感度を調整する方法
修理に出す前に、iPhoneに搭載されているアクセシビリティ機能を使って、タッチ感度を自分の使いやすいように調整できます。特に「反応が鈍い」と感じる場合や、「少し触れただけで反応しすぎる」といった場合に有効です。
「タッチ調整」で操作を細かくカスタマイズする
「タッチ調整」は、画面をタッチしてから反応するまでの時間や、スワイプ操作の認識などを細かく設定できる機能です。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「タッチ」を選択します。
- 「タッチ調整」をタップし、機能をオン(緑色)にします。
「タッチ調整」をオンにすると、以下の項目が設定可能になります。
保持継続時間
タッチしてからiPhoneがそれを認識するまでの時間を調整します。この時間を長く設定すると、画面に少し触れただけでは反応しなくなり、意図しない誤操作を防げます。手の震えなどで誤タップが多い方におすすめです。
スワイプジェスチャ
保持継続時間をオンにすると設定できるようになります。スワイプ操作を認識するために必要な指の移動距離を設定します。オンにすると、短い距離を指でなぞっただけではスワイプと認識されなくなるため、スワイプ操作が暴発しやすい場合に試してみましょう。
繰り返しを無視
素早く複数回タップしてしまった場合に、2回目以降のタップを無視する時間を設定します。文字入力などで同じキーを連続でタップしてしまうような場合に役立ちます。
タッチ開始位置を使用
この設定をオンにすると、最初に指が触れた位置をタップ位置として認識します。「タップ終了位置を使用」をオンにし場合は、指を離した位置がタップ位置として認識されます。タップしたつもりがドラッグになってしまう、という方はオンにすると改善する可能性があります。
ご自身の症状に合わせてこれらの設定を調整し、操作しやすくなるか試してみてください。
「3D Touch」または「触覚タッチ」の感度を変更する
画面を押し込む強さでメニューを呼び出す「3D Touch」(iPhone XS/XSMax)や、長押しで同様の機能を実現する「触覚タッチ」(iPhone 11以降)の感度も、反応の悪さと関係している場合があります。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「タッチ」を選択します。
- 「3Dタッチおよび触覚タッチ」(または「触覚タッチ」)をタップします。
- ここで、タッチの継続時間を「速い」または「遅い」に設定できます。
- 反応が鈍いと感じる場合 → 「速い」に設定
- 反応が敏感すぎると感じる場合 → 「遅い」に設定
設定画面下部の画像で感度をテストできるので、実際に触って最適な設定を見つけましょう。
設定変更でも改善しない場合に試すべき対処法
設定を変更しても症状が改善しない場合、他の原因が考えられます。以下の対処法を順番に試してみてください。
1.基本的なトラブルシューティング
まず、誰でも簡単に試せる基本的な対処法から始めましょう。
- iPhoneを再起動する
一時的なソフトウェアの不具合は、再起動で解消されることが多くあります。まずは電源を一度オフにし、再度オンにしてみてください。
- 強制的に再起動する
画面がフリーズして通常の再起動ができない場合は、強制再起動を試します。方法はモデルによって異なります。
- 画面をきれいにする
画面に付着した指紋、皮脂、ホコリ、水滴などが反応を妨げている可能性があります。柔らかく、糸くずの出ない布(メガネ拭きなど)で優しく拭き取りましょう。アルコールを含むウェットティッシュなどは、画面のコーティングを傷める恐れがあるため避けるのが賢明です。
2.周辺環境の見直し
iPhone本体だけでなく、使用しているアクセサリーが原因の場合もあります。
- 保護フィルムやケースを外してみる
厚すぎる保護フィルムやガラス、気泡が入っているもの、縁が浮いているものはタッチ感度を著しく低下させます。また、ケースが画面の端に干渉して、正常なタッチを妨げている可能性も考えられます。一度すべて取り外した状態で、正常に操作できるか確認しましょう。
- 充電ケーブルを外してみる
特に安価な非純正の充電ケーブルを使用していると、ノイズが発生してタッチパネルが誤作動(ゴーストタッチなど)を起こす場合があります。充電中に症状が悪化する場合は、ケーブルを抜いて操作してみてください。
3.ソフトウェアのメンテナンス
上記でも改善しない場合は、以下の方法も試してみましょう。
- iOSを最新バージョンにアップデートする
古いバージョンのiOSに、タッチ操作に関するバグが含まれている可能性があります。最新のiOSにアップデートすることで、不具合が修正され、症状が改善される場合があります。「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」から確認しましょう。
- ストレージの空き容量を増やす
iPhoneのストレージ容量が上限に近づくと、システム全体の動作が遅くなり、タッチ反応の遅延につながります。不要な写真、動画、アプリなどを削除して、最低でも数GBの空き容量を確保することをおすすめします。「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」で現在の使用状況を確認できます。
4.最終手段としての「リセット」
上記の方法をすべて試しても改善しない場合、iPhoneの設定をリセットする方法があります。実行する前には、必ずiCloudやPCにデータのバックアップを取ってください。
- すべての設定をリセット
データは消去されず、ネットワーク設定や壁紙、通知設定など、システムの設定のみが工場出荷時の状態に戻ります。ソフトウェアの深い部分に問題がある場合に有効な可能性があります。
手順: 「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「リセット」>「すべての設定をリセット」
- すべてのコンテンツと設定を消去(初期化)
これはiPhoneを工場出荷時の状態に戻す、最終手段です。写真やアプリを含め、すべてのデータが消去されます。深刻なソフトウェアの問題を解決できる可能性がありますが、バックアップからの復元が必要になります。
iPhoneの画面トラブルはプロに相談!iCrackedで安心修理
ここまでの対処法をすべて試しても画面の反応が改善しない場合、残念ながら画面部品や内部基板など、ハードウェアが故障している可能性が非常に高いです。iPhoneの修理が必要になった場合、どこに依頼すればよいか迷うかもしれません。そんな時は、iCrackedへご相談ください。
iCrackedでは、お客様に安心して修理をお任せいただけるよう、対面修理を採用しています。また、正規店での修理では本体交換によってデータが初期化されてしまうケースが多いのに対し、当店では故障したパーツだけを交換するため、大切な写真や連絡先、アプリなどをそのまま残した状態で修理が可能です。
さらに、使用する修理部品も厳選された高品質なパーツのみ。修理後も安心して長くお使いいただけるよう、品質と技術の両面で徹底した体制を整えています。
iPhoneの画面の反応が悪くてお困りの方は、まずは自分でできる対処法を試し、それでも改善しない場合は我慢せずにプロに相談しましょう。ぜひお近くのiCrackedへお気軽にご相談ください。