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iPhone画面修理の価格と品質について

コラム 最終更新日: 掲載日:
「なんでiPhoneの画面修理の価格は、店によってこんなに違うのだろう?」

このコラムをご覧になっている方の中には、このような疑問を持たれたことがある方もおられるでしょう。中には他店の半額以下というような価格設定の店もありますが、なぜそんなに安くできるのでしょうか?

家賃(=店の場所)が違うもしれませんし、人件費(=修理にかける時間)も違うのかもしれません。確かに安さをウリにしている店は「最短10分」など時間が短いこともウリにしている場合が多いです。もちろん待ち時間が短いのは良いことですが、修理の前後でしっかり動作確認を行い、丁寧に修理を行うと時間はそれなりにかかります。iCrackedではスピード優先のために動作確認や修理品質を犠牲にすることはいたしません。少し長めに時間を頂戴する場合もありますがご了承ください。

ただし修理価格に最も影響するのは「修理部材の値段=品質の違い」です。

ディスプレイの調達ルート

iPhone修理業者が画面修理で使用している交換ディスプレイは、ほぼ全てが中国の深セン周辺で組み立てられています。iCrackedは現地にスタッフが駐在しており複数の工場から直接仕入れていますが、日本の修理業者の大半は工場ではなくマーケット(巨大な秋葉原みたいなところ)で仕入れるか、マーケットで調達した部材を日本に輸入しているサプライヤーから仕入れています。

私たちが複数の工場から直接仕入れる理由は、高品質のパーツを安定して調達できるからです。工場にはiCracked独自の検査、管理システムを導入してもらい、1つづつ検品を行っています。定常的に大量の部材を仕入れているからこそ工場も特別な対応をしてくれるのです。これはグローバルで多くの修理を行っているiCrackedの強味です。

ちなみに工場の検査で不合格となったディスプレイは他のサプライヤーに販売されたり、マーケットに並べられます。マーケットや一般サプライヤーから調達した部材に低グレード品質のものがまざってくるのは、大手業者の厳しい検品で不合格になったものが多く含まれているからです。

交換ディスプレイの種類

iPhone用の交換ディスプレイの中で最も品質が高いのは、当然ながら「Appleの純正ディスプレイ」です!

残念ながら純正ディスプレイを工場やマーケットで購入することはできませんが、私たちのような修理業者が調達できるディスプレイでも純正とほぼ同等の高品質な部材はあります。

1つは純正ディスプレイの「再生パーツ」です。これは純正ディスプレイで表面のガラスだけが割れたものから、ガラスを剥がして新しいガラスを張りなおしたものです。下手な業者が再生するとガラスが剥がれやすいなど品質に差はでますが、液晶(または有機EL)パネルは純正そのものですので、「ほぼ純正同等の品質」と言えるパーツとなります。

「ガラス割れ」と「液晶割れ」とか「画面修理(軽度)」と「画面修理(重度)」のように、割れ方の違いによって異なる価格を提示している修理店があります。これは「再生できるかどうか」の違いです。純正ディスプレイで再生できる状態であれば業者が買い取ってくれるので、そのぶん修理価格を安くできるのです。

過去に正規店以外で画面修理をしたことがある場合は、純正ディスプレイではないのでいくらガラス割れだけで液晶が無事でも安くなりません。(実際には純正ディスプレイであっても色々と理由をつけて「重度破損と判定」され、高い価格になってしまう修理店が多いようですが。)


もう1つの高品質ディスプレイは「純正と同じ液晶(有機EL)パネルを組み立てて作ったパーツ」です。欧米では「OEMパーツ」と呼んだりしますが、これは純正と同じ液晶(有機EL)パネルを採用して一から組み立てたディスプレイです。
iPhoneを製造しているのはもちろんAppleですが(実際の組み立て作業は外部に委託しています)、Appleが自分たちで液晶パネルを製造しているわけではありません。シャープやLG、Samsungなど主には日本と韓国のメーカーのパネルが採用されてきました。
iPhoneのモデルによって異なりますし、同じモデルでも異なる複数メーカーの液晶パネルが使われています。

これらのiPhoneに採用されたものと同じパネルに、コントローラーやコネクタ、ケーブルなどを取り付けて組み立てた交換パネルですので、見た目もタッチ操作性も純正と変わらない高品質なディスプレイです。

iCrackedの「ハイグレード」はこのタイプのディスプレイとなります。

一方で、そこまでの品質ではないものの安価な価格で調達できるのが、いわゆる「コピーパーツ(互換パーツ)」です。実は液晶パネルを製造している中国メーカーは多数あります。(多くはみなさんが名前も聞いたことがないメーカーです。)それらのiPhoneとは異なる液晶(有機EL)パネルを組み立てたのがコピーパーツで、低価格な修理は全てこれらを使用します。

ただし、コピーパーツは様々なものがあり、価格も品質もピンキリで一概にはいえません。現在iCrackedが「スタンダード」として提供しているディスプレイもコピーパーツです。

コピーディスプレイの色合いと明るさ

コピーパーツは価格も品質もピンキリと書きましたが、高価なものと安価なものでは3倍くらいの開きがあります。

では低品質(低価格)のディスプレイは何がダメかというと
・ 画面の色が青っぽい、画面が暗い。
・ タッチ操作性(感度)が悪い
・ 部材の厚い(タッチセンサーの構造が違う)
・ 使用されているケーブルやコネクターの品質が悪い

などがあげられます。

実は同じ液晶パネルであっても個体差があり色や明るさに微妙な違いがあります。これは純正パーツでも同様ですが、AppleストアやApple正規店ではキャリブレーションといって、パネルの個体差を調整しているのです。私たちのような修理業者では、iPhoneのキャリブレーションソフトを持っていませんので、なおさら部材のパネル品質が重要になってきます。

この写真は左からApple純正、iCrackedのハイグレード、iCrakedのスタンダードを並べたものになります。
iCrackedのハイグレードが一番鮮やかな白で綺麗に見えますが、、、
同等パネルなので、個体差か写真の写り方かもしれません。
いずれにせよスタンダードまで比べても大きな差がないのがわかります。ちなみにタッチ操作性も差がわからないと思います。
では、この写真はどうですか?
これは左がiCrakedのスタンダード、真ん中と右は他社の修理店で使われていたディスプレイですが右に行くほど青いですよね。
採用しているパネルの品質の違いで、iPhoneに取り付けると全く違う色合いになってしまうのです。
では斜め下から見るとどうでしょう?
今度は真ん中のディスプレイが異常に暗くなりました。パネルの特性により視野角は異なり、品質の悪いパネルではこのようなことが起きます。何人かで動画を見たら人によって全く見え方が変わってしまいますね!
横から見てもこのように明るさは変わってきます。真ん中は相変 わらず暗いですが、右(奥)のディスプレイもかなり暗くなってしまいますね。

このようにコピーパネルでは色味や明るさに大きなばらつきがあるのが現状ですので、修理前に「色合いや明るさ確認させてほしい」と聞いてみることをお勧めします。

コピーディスプレイの
タッチ操作と厚み

色や明るさと違い、タッチ操作性や部材の厚みは写真では伝わらないのですが、タッチ操作や厚みに差が出る大きな原因は交換ディスプレイの構造の違いです。

スマートフォンの液晶ディスプレイは液晶とタッチパネル、偏光板、ガラスなどで組み立てられています。タッチパネルは名前が示す通り、ディスプレイを指でなぞることで操作するために必要なセンサーです。

「オンセル型」ではタッチパネルをガラスと偏光板の間に挟み込んでいますが、「インセル型」ではタッチパネルを液晶本体に組み込んでいます。従来は独立していたタッチパネルの層がなくなることで薄さや明るさを向上できるのが特徴で、iPhoneではiPhone 5からインセル型のディスプレイが採用されています。
インセル型はオンセル型より新しく技術的にもメリットの多い液晶パネルですが、製造工程が難しく歩留まりも悪くなるためiPhoneのコピーパネルを製造している中国メーカーでは作ることができず、結果として「安価な交換ディスプレイはオンセル型」という状態になっています。

厚みやタッチ感度はコピーパネルによって差があります。落下などでiPhone本体に歪みがあると厚みのあるディスプレイでは「無理にはめ込む状態」となり、タッチ操作性が悪化する場合があります。しかし品質の悪いものではiPhoneにはめ込む前からタッチ感度が悪いものもあります。これは「オンセルはタッチ操作性が劣る」というのではなく、使用しているセンサーの品質や製造工程の問題です。

iCrackedでも以前は2種類ある価格の安い方(当時は「US普及モデル」という名前でした)にはオンセル型のディスプレイを採用していました。コピーパネルの中では高品質なものでしたが、純正品やiCrackedのハイグレード品と比べると厚みがありましたし、若干青味がかっていました。

その後、コピーパネルでもインセル型のものが登場してきており、品質が安定してきたためiCrackedの「スタンダード」の液晶パネルはインセル型のものになっています。

iCrackedの「スタンダードディスプレイ」は他店で使用しているコピーディスプレイと比べ圧倒的に高品質ですので、多くのかたにご満足いただけるものと自信をもってお勧めしています。ただし「純正と同じパネルが良い」というお客様もおられますので、引き続き「ハイグレードディスプレイ」もご提供を続けていきます。

ケーブルやコネクターの品質

安い交換ディスプレイで見受けられるのが、ケーブルやコネクターなどで品質の悪いパーツが使われていたり、省略されているものがあります。具体的には
・ コネクタの作りが甘いためiPhoneの基板にしっかりと接続できない。
・ ケーブルがペラペラで耐久性が低い。
・ フロントカメラを固定する部品が欠落している。

このような低品質な交換ディスプレイだと、修理直後は問題なくてもちょっとした衝撃などで画面に何も表示されなくなったりします。これはコネクターがはずれてしまったり、ケーブルが破損してしまうことで起きています。実際にiCracked Storeにも「他店で画面交換をしたけど2か月で何も映らなくなった」というようなお客さまがたまにお見えになります。
これは、他店で使用されていたディスプレイですが、ケーブル、コネクターが粗悪なだけでなく、サーマルプレートも汚れており「本当に新品の部材の使ったの?」と疑ってしまうほどのものでした。

iPhone修理で注意すること

iPhoneの修理を検討されているみなさんに知っておいていただきたいことは

修理料金の違いは「部材コスト=品質」の違い

ということです。

私たちはこれまで色々な修理部品を調査してきましたが、修理部材については確実に「安かろう、悪かろう」だと言えます。
残念ながら、「高品質なのに安い」というものには未だ出会ったことがありません。

とはいえ、みなさんの中には、「今のiPhoneをずっと使い続けるわけではないから、できるだけ安いほうがいい」という方もおられるでしょうから、安いものを全て否定するわけではありません。

その場合も「ケーブルやコネクタに粗悪品を使っていない修理屋さんを選ぶ」ということが重要だと思います。
色合いや明るさ、タッチ操作については他と比較したら劣っているとしても、お客様が修理前に確認して納得されているなら問題ありません。しかしケーブルやコネクタの品質が悪いと、画面が急につかなくなるなどの不具合が発生する確率が高くなります。再修理になるとかえって高くついてしまいます。

一般のお客様が「ケーブルやコネクタが粗悪品かどうか」を見極めるには、インターネットの口コミを確認するしかありません。
「画面交換したけど、○ヶ月で何も映らなくなった!」というような情報が散見されるようでしたら、その修理店は避けたほうがよいでしょう。あとは修理店の保証制度で期間と対象となる条件がしっかり明記されている修理店の方が安心です。

「今のiPhoneを修理して当分は使い続けたい」とお考えであれば、できるだけ品質の良いパーツを選ぶことをお勧めします。

iCrackedでは「高品質でそこそこ安いスタンダード」「とても高品質でちょっと高いハイグレード」の2種類のディスプレイをご提供しています。
全店に「ハイグレード」と「スタンダード」両方のデモ機をご準備しておりますので、ぜひ修理前に手に取ってその品質の高さお確かめください!

一部機種ですが旧タイプ、オンセル型の「US普及モデルディスプレイ」も在庫が残っている場合があります。
その場合はスタンダードよりもお値引き価格でご提供できますので、直接店舗までお問合せください!