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スマホ修理で防水性能が低下する!フレームの歪みや劣化が原因?
コラム 最終更新日: 掲載日:
スマホ修理で防水性能が低下する!フレームの歪みや劣化が原因?

iPhoneを修理した後に防水機能が低下してしまう心配はありませんか?修理をするには、iPhoneを分解する必要があり、しっかり組み立てたとしても、防水性能は維持できない可能性があります。

この原因は、端末の状態や修理を依頼したお店にあります。それでも可能な限り防水性能を高めたい場合は、修理店選びに注意してください。

こちらでは、防水性能が低下してしまう原因ついて詳しく解説しています。

iPhoneの防水性能について

iPhone 7 以降の機種から防沫・耐水・防塵性能の対応がされました。耐水性能には、機種ごと違いがあり、iPhone購入時の耐水性能のは、次の通りです。

iPhone 14 Pro Max
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Plus
iPhone 14
iPhone 13 Pro Max
iPhone 13 Pro
iPhone 13 mini
iPhone 13
iPhone 12 Pro Max
iPhone 12 Pro
iPhone 12 mini
iPhone 12
IP68 等級 (深さ 6 m まで、最長 30 分間) に適合
iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro
IP68 等級 (深さ 4 m まで、最長 30 分間) に適合
iPhone 11
iPhone XS Max
iPhone XS
IP68 等級 (深さ 2 m まで、最長 30 分間) に適合
iPhone SE (第 2 世代)
iPhone XR
iPhone X
iPhone 8 Plus
iPhone 8
iPhone 7 Plus
iPhone 7
IP67 等級 (深さ 1 m まで、最長 30 分間) に適合

このように、端末それぞれによって耐水性能には違いがありますが、どの適合機種についても防水性能は低下します。

防水性能が低下する原因

iPhoneの耐水性能は少しずつ下がっていきます。原因は、次の通りです。

iPhoneの経年劣化

iPhoneの耐水性能は、少しずつ衰えていきます。iPhone 7 以降の機種に使われている、防水対策用の接着シール(パッキン)が年月が経つことで劣化していくからです。Apple の公式サイトにも「防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性がある」と記載されています。このように、経年劣化が原因で耐水性能が低下してしまいます。

フレームの歪みや損傷

フレームの損傷、歪みにより耐水性能が低下してしまいます。落としたり、ぶつけたりなど、衝撃によりフレームが歪んでしまうからです。フレームの歪みによって隙間ができるので、耐水の性能が落ちてしまいます。このように、フレームの損傷や歪みが原因で耐水性能が低下してしまいます。

上記の原因によってどうしても耐水性のは下がってしまいます。しかし、何故、修理をしても耐水性能が維持されないのでしょうか?

修理後に防水性能が維持できない原因

上記で解説している内容と重なる部分がありますが、修理をしても防水性能が維持できない原因は、次の通りです。

フレームの歪み

フレームの損傷や歪んでいることが原因で、修理後も耐水性能を維持できない場合があります。修理をしても歪みが直るわけではないので、見ても分からない隙間ができている可能性があります。

接着テープを使用していない

修理をしたiPhoneに接着シールを貼り付けないと耐水性能がなくなってしまいます。バッテリー交換、画面修理など内容に関わらず、iPhoneを開くことで接着シール(パッキン)が剥がれてしまいます。修理の際は、この接着シールを貼り直して、iPhoneにしっかり圧力をかけることで耐水性能の維持に努めます。この接着シールを貼り直さないことが原因で耐水性能が失われてしまうことがあります。

また、シールを貼り直しただけで、しっかりと圧着させていない場合も、耐水性能は低下してしまいます。

iPhoneの防水性能を取り戻す方法は?

修理したiPhoneの防水性能を完全に元通りにするのは難しいです。防水性能低下の原因でも説明している通りで、経年劣化やフレームの歪みによるものもあるので、修理後の耐水性能の維持は難しいです。

実際、過去にiCrackdで耐水性能の実験を行った時には、やはりスマホのフレーム状態によって修理後の防水性能に違いがありました。結果は次の通りです。

フレームダメージのない端末

新品とほぼ同様の耐水性能を維持できます。何度もテストを繰り返した結果、防水性能を保つためのポイントが分かりました。現在は、iCracked Store 全店に圧着効果を高めるための治具とプレス機を配備しています。

フレームダメージが軽微な端末

ある程度の耐水性能を維持できます。フレーム損傷が軽微であれば圧着することで、「水に濡れてもすぐに拭き取れば大丈夫」くらいのレベルで耐水性能を維持できます。フレームの損傷や歪がある状態では、圧着しても隙間が空くので、濡れたらすぐに水が内部まで侵入してしまいます。防水性能の維持には画面だけでなくフレームや背面など全てを交換する必要があります。

フレームダメージの大きい端末

耐水性能を保つことは不可能です。防水テストは実施していませんが、これまでの経験から防水性能の維持は難しいでしょう。フレームの損傷が激しいものを完全に元通りにできません。

このように、耐水性能は修理する端末の状態に大きく左右されてしまいます。しかし、iCrackedでは、耐水性能を維持するために対策をしています。

iCracked の防水対策

iCrackedではどのようにすれば防水性能が維持できるか常に試行錯誤しています。独自に専用のプレス機や治具を製作して、iCrackedのどこの店舗でも防水性能を高めることができる環境になっています。

また、ご協力いただいたメーカーの工場に持ち込み、修理した端末を防水性能テストをクリアできることを確認しています。

それでも、iCrackedでは、修理前に必ず、「防水性能はお約束できない」ということをお伝えしています。それは、端末の状態によっても違いがあるからです。

修理店によっては、「防水シールを貼るので大丈夫です」と謳い、「防水シール処理 1,000円」など有料にしている修理店もあります。

しかし、「防水シール」と呼んでいるメーカーはありません。シールを貼らなければ防水性のはなくなりますが、貼ったら戻るというものでもありません。

そもそも経年劣化や歪みによっても防水機能が低下しているのに、「シールを貼ったので防水性能が維持される」ということはありえません。

それでもiCrackedでは、全ての修理で新しい接着シールをきれいに貼り直します。別途料金をいただくようなことはありません。そのうえで、独自で製作したプレス機や治具を使用して、防水性能を高めることに努力しています。ここまでしている修理店は無いと思います。

耐水性能を維持するためにはそれなりの設備が必要になります。修理後もiPhoneの防水性能を維持するためには、修理店選びが大切です。少なくとも接着シールを貼らない修理店は避けるべきだと考えます。

まとめ

iPhoneを修理すると防水性能が低下してしまう原因について解説しました。防水性能を少しでも高く維持するためには、端末のフレームの歪みと修理した際の接着テープだけでなく、しっかりとした設備が必要です。

修理後のiPhoneの防水性能を維持したい方は、修理店選びには注意してください。iCrackedであれば、できる限り防水機能を維持できる修理をしております。

iCrackedのiPhone修理