
iPhoneの破損や故障に備えるバックアップ。万が一の時に備えてバックアップを取っておくことは重要ですが、バックアップができないと焦ってしまいますね。
スマートフォンには、写真や動画などの大切なデータだけではなく、連絡先などの重要な情報も記録されています。ですので、何らかの原因でバックアップができない状況は解消しておく必要があります。
この記事では、iPhoneのバックアップができない原因と対処方法を、iCloud・iTunes別に解説します。
- 目次
iPhoneのバックアップができない主な原因
iPhoneのバックアップができない場合、原因は一つではなく複数の要因が考えられます。まずはよくある原因を一覧で整理し、「自分がどのケースに当てはまるのか」を見てみましょう。
・iCloudバックアップの場合
- iCloudのストレージ不足
- 前回バックアップが未完了のままとなっている
- Wi-Fiが未接続・通信不良
- 古いバックアップが残っている
- Appleのサーバーダウン
・iTunesバックアップの場合
- iTunesもしくはiOSのバージョンが古い
- パソコンのストレージの容量不足
- セキュリティソフトがバックアップを妨げている
- ケーブル・接続不良
まずは上記のどれに当てはまるかを確認することで、次の対処法をスムーズに試すことができます。続いて、原因ごとに対処法を詳しく解説します。
iCloudでiPhoneのバックアップができない原因と対処法
ここでは、「iCloudバックアップ」がオンになっているにも関わらず、iCloudでバックアップができない原因と対処方法を解説します。
iCloudのストレージ不足
iPhoneに「iCloudストレージが不足している」という警告メッセージが表示された場合、iCloudの空き容量不足でバックアップができなくなっています。
「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」の順にタップすると、iCloudストレージの消費容量を確認することができます。
iPhoneストレージ内の、バックアップ不要な写真や動画・音楽などのファイルを削除して、バックアップに必要なデータ容量を削減しましょう。
iCloudでは、5GBまでのストレージ容量を無料で利用できますが、バックアップの容量としては物足りません。
5GB以上のiCloudのストレージ容量が必要な場合、有料でストレージ容量を追加することができます。
| 50GBまで | 130円 |
|---|---|
| 200GBまで | 400円 |
| 2TBまで | 1,300円 |
容量不足でバックアップができない場合、必要に応じて容量を追加購入することも検討しましょう。
前回バックアップが未完了のままとなっている
iPhoneに「前回のバックアップが完成しなかった」という警告メッセージが表示された場合、通信環境に問題があったためバックアップができなかったことが考えられます。
原則、iCloudでのバックアップにはWi-Fi接続が必要ですので、iPhoneがWi-Fiに接続されているかを確認しましょう。
iOS 15から4G・5Gでのモバイルデータ通信でもiCloudでバックアップが可能となりましたが、ギガを大量に消費してしまうため、バックアップはWi-Fi環境で行うのがおすすめです。
Wi-Fiが未接続・通信不良
iCloudでのバックアップは、基本的にWi-Fi接続が必要です。そのため、Wi-Fiに接続されていない、もしくは通信が不安定な場合、バックアップが途中で止まったり失敗したりすることがあります。
まずは、iPhoneが正しくWi-Fiに接続されているかを確認しましょう。確認手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「Wi-Fi」をタップ
- 接続中のネットワークにチェックが入っているか確認
もし接続されていない場合は、利用可能なWi-Fiを選択して接続してください。
また、接続しているのにバックアップできない場合は、通信不良の可能性があります。その場合は以下を試してみましょう。
- Wi-Fiを一度オフにして再度オンにする
- 別のWi-Fiネットワークに接続する
- ルーターを再起動する
- iPhoneを再起動する
特に公共Wi-Fiや不安定な回線ではバックアップが失敗しやすいため、自宅など安定した環境で再度試すのがおすすめです。
古いバックアップが残っている
iPhoneの機種変更をしてからバックアップができなくなった場合、iCloudに古い端末のバックアップデータが残っていることが原因となっているケースがあります。
「設定」→「ユーザー名」→「容量」→「ストレージを管理」→「バックアップ」の順にタップすると、iCloudバックアップがオンになっている端末が表示されます。
古い端末が表示されている場合、旧端末のバックアップを削除すれば症状は改善されます。
Appleのサーバーダウン
ユーザー側の問題ではなく、Appleのサーバーのトラブルによりバックアップができないケースもあります。
特に、新しい端末が発売されたタイミングは、機種変更に伴う同期が集中してサーバーに接続しにくくなってしまいます。
時間を空けてバックアップを試してみて、症状が改善されるかを確認してみましょう。
iTunesでiPhoneのバックアップができない原因と対処法
ここでは、iTunesでバックアップができない場合の原因と対象方法を解説します。
iTunesもしくはiOSのバージョンが古い
iTunesやiPhone本体のiOSのバージョンが古い場合、互換性の問題や不具合によってバックアップが正常に行えないことがあります。特に、新しいiOSに対して古いiTunesを使用していると、デバイス自体が正しく認識されないケースもあります。
まずは最新バージョンになっているか確認しましょう。Windowsの場合はApple公式サイトやMicrosoft Storeから、Macの場合は「ソフトウェア・アップデート」から更新できます。また、iPhone側も「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新版にアップデートしておきましょう。
パソコンのストレージの容量不足
HDDやSSDの容量が不足しているとiTunesでのバックアップができません。目安としては、iPhoneの使用容量と同程度、もしくはそれ以上の空き容量を確保しておくと安心です。容量がいっぱいになっている場合、HDD・SSDの不要なデータを削除して容量を空けるか、外付けHDDなどを使用しましょう。
セキュリティソフトがバックアップを妨げている
パソコンにインストールされているセキュリティソフトやウイルス対策ソフトが、iTunesの通信やデータ転送を制限してしまい、バックアップが正常に行えないケースがあります。
この場合は、一時的にセキュリティソフトを停止した状態でバックアップを試してみてください。バックアップ完了後は、必ずセキュリティ機能を再度有効に戻しましょう。
ケーブル・接続不良
iPhoneとパソコンを接続するケーブルや接続状態に問題があると、iTunesでバックアップが正常に開始されない、または途中で失敗することがあります。
まずは、物理的な接続状態を確認しましょう。
- Lightningケーブル(またはUSB-Cケーブル)がしっかり差し込まれているか確認
- iPhone側・パソコン側のポートにぐらつきがないかチェック
- 接続時にiPhoneに「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されているか確認
接続しても認識されない場合は、以下の対処を試してください。
- 別のUSBポートに差し替える
- 別のケーブルに交換する(純正またはMFi認証品推奨)
- ケーブルの断線や劣化がないか確認する
特に、充電はできるのにデータ通信ができないケーブルもあるため注意が必要です。長期間使用しているケーブルは、見た目に問題がなくても交換を検討するとよいでしょう。
iPhoneのバックアップを取る方法
iPhoneのバックアップは主に「iCloud」と「iTunes(Finder)」の2つの方法があります。それぞれ手順や特徴が異なるため、自分の環境や使いやすさに応じて選ぶことが大切です。ここでは、基本的な手順を簡単に解説します。
iCloudでバックアップする方法
iCloudを使えば、パソコンがなくてもWi-Fi環境下で簡単にバックアップを取ることができます。自動バックアップにも対応しているため、初心者にもおすすめの方法です。
手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 画面上部の「ユーザー名」をタップ
- 「iCloud」→「iCloudバックアップ」を選択
- 「iCloudバックアップ」をオンにする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
これで手動バックアップが開始されます。なお、充電中かつWi-Fi接続時には自動でバックアップされる設定も可能です。
iTunesでバックアップする方法
iTunes(Macの場合はFinder)を使うと、パソコンに直接バックアップを保存できます。iCloudの容量を気にせず保存したい方におすすめです。
手順は以下の通りです。
- iPhoneをパソコンに接続する
- iTunes(またはFinder)を起動する
- デバイスアイコンをクリック
- 「今すぐバックアップ」を選択
これでバックアップが開始されます。
また、「このコンピュータ」にバックアップを保存する設定にしておくことで、ローカル環境にデータを保管できます。
iPhoneのバックアップ時の注意点
iPhoneのバックアップ前に必ず押さえておきたいポイントを解説します。
空き容量を確認する
バックアップを行う際は、保存先の空き容量が十分にあるかを事前に確認しておきましょう。iCloudの場合はストレージ容量、iTunesの場合はパソコンのディスク容量が不足していると、バックアップが途中で失敗してしまいます。
特に写真や動画が多い場合はバックアップ容量が大きくなりやすいため、想定よりも多くの空き容量が必要になるケースがあります。iCloudでは「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」から使用状況を確認でき、パソコンの場合はストレージ設定から空き容量をチェックできます。
容量が不足している場合は、不要なデータを削除するか、iCloudストレージの追加購入・外付けストレージの活用を検討しましょう。
Apple ID・パスワードを確認する
バックアップデータを復元する際には、Apple IDとパスワードの入力が必須です。そのため、事前に正しい情報を把握しておかないと、いざというときに復元できない可能性があります。
特に、長期間ログインしていない場合や、パスワードを自動保存に任せている場合は注意が必要です。一度サインイン情報を確認し、必要であればパスワードを再設定しておくと安心です。
また、2ファクタ認証を設定している場合は、認証コードを受け取れる状態かどうかも合わせて確認しておきましょう。
LINEなどアプリの個別バックアップを取っておく
iPhoneのバックアップでは、すべてのアプリデータが完全に復元されるとは限りません。特にLINEのトーク履歴などは、アプリごとに個別バックアップを取っておく必要があります。
LINEの場合は、アプリ内の「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」から、iCloudにバックアップを保存できます。これを行っておかないと、機種変更や復元時にトーク履歴が消えてしまう可能性があります。
そのほかにも、ゲームアプリや一部のサービスでは独自のバックアップ方法が用意されていることがあります。大切なデータがあるアプリについては、事前にバックアップ方法を確認しておくと安心です。
iPhoneのバックアップができない場合の代替手段
iCloudやiTunesでバックアップができない場合でも、データを移行・保護する方法はいくつか存在します。ここでは、バックアップが取れない状況でも活用できる代表的な代替手段を紹介します。
クイックスタート
まず有効なのが「クイックスタート」です。これは新しいiPhoneに機種変更する際に使える機能で、旧iPhoneを近づけるだけでデータを直接転送できます。Wi-Fi環境下で操作でき、バックアップを経由せずにデータ移行ができるため、「バックアップできないけど機種変更したい」という場合に非常に便利です。
外付けストレージやUSBメモリを活用
外付けストレージやUSBメモリを活用する方法もあります。iPhone対応のUSBメモリを使えば、専用アプリ経由で写真や動画などを直接保存できるため、容量不足や通信トラブルの影響を受けずにバックアップが取れます。
パソコンへの手動コピー
パソコンへ手動でデータをコピーする方法もあります。iTunesでのバックアップができなくても、写真や動画であればWindowsのエクスプローラーやMacの写真アプリを使って取り込むことが可能です。最低限のデータ保護として活用できます。
このように、通常のバックアップができない場合でも、データを守る方法は複数あります。状況に応じて適切な手段を選び、重要なデータを確実に保護しましょう。
まとめ
iPhoneがバックアップできない原因は、多くの場合、容量不足か通信エラーによるものが多くなっています。
特に、iCloudの場合は無料では5GBしか容量がありませんので、必要に応じて有料の追加容量の購入も検討しておきましょう。
記事で紹介した対処方法を全て試してもバックアップができない場合、iPhone本体の故障や不具合が考えられます。
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