
iPhoneのiOSアップデートは、セキュリティの強化や便利な新機能の追加など、快適に利用し続けるために欠かせません。しかし、「アップデートの進行状況バーが全然進まない」「Appleロゴ(リンゴマーク)が出たまま固まってしまった」といったフリーズ状態に陥ると、非常に焦ってしまいます。本記事では、iPhoneがアップデート中にフリーズしてしまう主な原因と、ご自身で試せる対処法を手順に沿ってご紹介します。
- 目次
なぜ?iPhoneがアップデート中にフリーズする主な原因
まず、なぜアップデート中にフリーズが発生するのでしょうか。考えられる主な原因はいくつかあります。
1.ネットワーク接続が不安定
iOSのアップデートファイルはサイズが大きいため、安定したWi-Fi環境が推奨されます。アップデートのダウンロード中やインストール中にWi-Fiが途切れたり、接続が不安定になったりすると、データが正しく受信できずフリーズの原因となります。
2.iPhoneのストレージ(空き容量)不足
アップデートを実行するには、新しいiOSファイルをダウンロードし、それを展開(インストール)するための十分な空き容量が必要です。必要な容量がギリギリだったり、不足していたりすると、インストールが途中で停止してしまう場合があります。
3.バッテリー残量の不足
アップデートプロセスは、多くの電力を消費します。途中でバッテリーが切れてしまうと、システムが中途半端な状態で停止し、フリーズや起動不良(リンゴループ)を引き起こす可能性があります。Appleはアップデート時に電源に接続するよう推奨しています。
4.iOSシステムやソフトウェアの一時的な不具合
既存のiOSに何らかの一時的な不具合や、他のアプリとの競合が潜んでいる場合、アップデートプロセスが正常に実行されないことがあります。
アップデート中にフリーズしたらまず試すこと
画面が固まっても、すぐに「故障だ」と決めつける必要はありません。まずは以下の3点を確認・実行してみてください。
1.しばらく待ってみる(30分〜1時間)
アップデートの進行状況バーは、見た目上は動いていなくても、バックグラウンドで処理が続いている場合があります。特にメジャーアップデート(例:iOS 17からiOS 18へ)の場合、インストールに時間がかかることも珍しくありません。まずは慌てずに、最低でも30分から1時間はそのまま待ってみましょう。
2.ネットワーク接続(Wi-Fi)を確認する
ルーターが正常に動作しているか、他のデバイス(PCや家族のスマートフォンなど)が同じWi-Fiに問題なく接続できているかを確認してください。ルーターの再起動で改善する場合もあります。
3.電源ケーブルに接続する
バッテリー不足が原因である可能性も考慮し、iPhoneを純正、またはMFi認証済みの電源アダプタとケーブルでコンセントに接続してください。充電が開始されれば、そのまま様子を見ます。
【実践】iPhoneアップデートのフリーズから脱出する対処法
待機や充電を試しても状況が変わらない場合は、より強制的な方法を試します。簡単な手順から順に解説します。
対処法1:iPhoneを強制再起動する
フリーズした場合、まずは「強制再起動」を試してみましょう。画面操作が効かない状態でも、物理ボタンの操作で強制的に電源を落とし、再起動させます。通常の電源オフとは操作が異なるため、機種に合った方法を試してみてください。
iPhoneのモデル別「強制再起動」の方法
| 対象モデル | 操作手順 |
|---|---|
| iPhone 8以降 (iPhone X,11,12,13,14,15,16,17シリーズ,iPhone SE第2・第3世代,Air) |
|
| iPhone 7/7Plus |
|
| iPhone 6s/SE(第1世代) |
|
多くの一時的なフリーズは、この強制再起動で解消し、正常に起動するか、アップデートを再開できる場合があります。
対処法2:iTunes/Finder(PC)を使ってアップデートする
強制再起動してもフリーズが解消しない、または再起動後に再びアップデート画面で固まってしまう場合は、パソコン(Windows PCまたはMac)の力を借ります。
- パソコン(Windowsの場合はiTunes、Macの場合はFinder)を起動します。
- iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続します。
- この時点でiPhoneが認識され、アップデートの通知が出れば、画面の指示に従ってアップデートを実行します。
iPhone本体で行うワイヤレスアップデートよりも、パソコン経由のアップデートのほうが、ネットワークの影響を受けにくく、成功しやすい場合があります。
iPhoneのアップデートトラブルもiCrackedにご相談ください
iPhoneのアップデート中にフリーズすると、大切なデータが消えてしまうのではないかと不安になるものです。強制再起動やリカバリーモードでの対処法は有効ですが、操作に不安がある方や、「アップデート」を試しても失敗してしまう、「復元(初期化)」は絶対に避けたいという方も多くいらっしゃるでしょう。そのような場合は、無理に操作を続ける前に、私たちiCrackedにご相談ください。iCrackedは、総務省登録修理業者として、豊富な知識と高い技術力を持つスタッフ(iTech)が、お客様のiPhoneの状態を丁寧に診断します。
アップデートのフリーズからリンゴループ、起動不良まで、あらゆるiPhoneの「困った」に対応します。大切なデータを守るためにも、iPhoneのトラブルは専門家にお任せください。お近くのiCracked店舗にて、お待ちしております。