
iPhoneでは、ゴーストタッチという現象が起こることがあります。こちらでは、ゴーストタッチの原因と対処方法をお伝えします。
- 目次
iPhoneのゴーストタッチとは
ゴーストタッチとは、iPhoneを操作していないのに勝手に動いてしまう誤動作のことです。予期していない動作・タッチ操作を繰り返してしまい、制御不能になってしまうこともあります。この誤動作は、iPhoneに原因があることがほとんどです。
放置していると思わぬトラブルになることがありますので、ゴーストタッチかもと感じたら、早めに解消しましょう。
ゴーストタッチによる主な不具合
ゴーストタッチは日常の操作に大きな支障をきたすこともあり、放置すると誤動作によるトラブルにつながります。ここでは代表的な不具合を紹介します。
ロック解除ができない
ロック画面で勝手に画面が動き、パスコード入力が正しくできず解除できなくなるケースがあります。Face IDやTouch IDを利用していても、ゴーストタッチが干渉すると解除の動作がスムーズにいかず、端末が使えなくなる恐れがあります。緊急時に連絡ができないなど、生活や仕事に支障をきたすリスクもあるため注意が必要です。
勝手に電話をかけてしまう
連絡先アプリから意図しない相手に発信してしまい、トラブルになる可能性があります。深夜や仕事中に誤発信してしまうと、相手に迷惑をかけるだけでなく、誤って国際電話にかかるなど料金トラブルにつながることもあります。
アプリが勝手に起動する
触っていないのにアプリが開いたり、アプリ内で誤操作が発生したりすることがあります。銀行アプリや決済アプリが起動してしまうと不正操作につながるリスクもあるため、非常に危険です。
スクロールできない・暴走する
画面が勝手にスクロールしたり、全く反応しなくなる場合があります。ウェブサイト閲覧やSNSの操作がまともにできず、ユーザー体験が大きく損なわれます。長時間続くと作業効率が落ち、端末の利用自体が困難になることもあります。
文字入力ができない
キーボードが勝手に反応して誤入力が発生し、メッセージやメールがスムーズに入力できません。誤字脱字が頻発するだけでなく、誤送信してしまうリスクもあるため、ビジネスシーンでは特に大きな問題になります。
SNSに勝手に投稿される
SNSアプリで誤タップが発生し、意図せぬ内容が投稿されてしまう恐れもあります。プライベートな内容や未完成の下書きが投稿されてしまうと、信用や信頼を損なう可能性もあります。アカウントのセキュリティにも関わるため、非常に注意が必要です。
ゴーストタッチの原因
ゴーストタッチはさまざまな要因で発生します。ここではよくある原因をまとめました。
画面の汚れやフィルムの劣化
指紋やほこり、劣化した保護フィルムがセンサーに誤反応を引き起こすことがあります。特にフィルムが浮いていたり、細かい傷がついている場合は感度が乱れるため、症状が出やすくなります。定期的な清掃やフィルムの交換が有効です。
本体の熱暴走・環境温度
高温の環境やiPhone本体の熱暴走によって、タッチセンサーが正常に働かなくなることがあります。長時間の充電や高負荷アプリの使用で熱がこもりやすいため、使う環境や時間帯にも注意が必要です。夏場の車内放置などは特に避けましょう。
iOSなどソフトウェアのバグ
OSの不具合やアプリのバグによって、タッチ操作が誤認識されるケースもあります。新しいiOSに更新した直後に症状が出る場合は、一時的な不具合である可能性もあります。Appleが提供するアップデートで改善されることが多いため、最新情報を確認確認してみましょう。
画面の破損・内部パーツの劣化
落下による画面割れや、内部パーツ(タッチセンサーや基板)の経年劣化も原因になります。表面に目立つ傷がなくても、内部で微細な破損が起きていることがあり、放置すると症状が悪化する場合があります。この場合は修理や部品交換が必要です。
ゴーストタッチの対処方法
ゴーストタッチの症状が出た場合は、次の対処法を試すことで改善できる可能性があります。
液晶画面を掃除する
柔らかい布で指紋や汚れを拭き取り、センサーの誤反応を防ぎましょう。特に油分や水分が残っていると反応が不安定になりやすいので、クリーニングクロスなどを使って定期的に掃除することをおすすめします。
保護フィルムを外してみる
フィルムの浮きや劣化が原因のこともあるため、一度外して確認してみてください。外して症状が改善する場合は、新しいフィルムに交換すると良いでしょう。貼り直す際は、気泡やホコリが入らないように注意が必要です。
iPhoneを再起動・強制再起動する
一時的なソフトウェアエラーであれば、再起動や強制再起動で改善することがあります。電源を入れ直すことでキャッシュや不具合がリセットされ、タッチ反応が正常に戻る場合があります。頻繁に発生するなら、根本的な原因追及も必要です。
iOSをアップデートする
OSの不具合が原因の場合、最新のiOSにアップデートすることで解消することがあります。セキュリティ修正や不具合改善が含まれているため、アップデートを怠ると不具合が続くこともあります。必ずバックアップを取ってから実行しましょう。
熱を冷ます(風通しを良くする等)
高温状態を避け、涼しい場所で使うことで改善するケースがあります。冷却シートを使ったり、一時的に使用を控えるだけでも症状が落ち着くことがあります。ケースを外すだけでも放熱効果が高まります。
修理に出す
上記の方法含めて、いくつかの対処法をためしても改善が見られない場合は、端末故障の可能性が高いので、修理する必要があります。特に、画面割れが原因のゴーストタッチであれば、なるべく早めに修理をしましょう。放っておくとほかの故障を引き起こしてしまいかねません。
ゴーストタッチの修理費用の目安と修理先
症状が改善しない場合は修理が必要になります。ここでは費用と修理先について解説します。
ゴーストタッチの修理にかかる費用の目安
画面交換の場合、Apple公式修理では約2万円〜4万円ほどかかることがあります。非正規修理店では1万円前後から対応可能な場合もありますが、部品の品質や保証に差がある点に注意が必要です。基板の修理が必要になるとさらに高額になるケースもあります。
修理を依頼できる場所と選び方
Apple公式(Apple Store、正規プロバイダ)に依頼すれば品質は安心ですが費用は高めです。非正規の修理業者は費用が抑えられる反面、品質に差があるため口コミや保証内容を事前に確認して選びましょう。急ぎの場合は即日対応してくれる店舗もあるため、状況に応じて選択すると良いでしょう。
それぞれメリット・デメリットがありますので、どちらが良いか迷われている方は、「iPhone画面修理は正規店と非正規店どちらを選ぶ?特徴と違いについて」をご確認ください。
ゴーストタッチを放置することによるリスク
ゴーストタッチを放置すると、誤発信や誤投稿によるトラブルだけでなく、データ損失や端末のさらなる故障につながる可能性があります。特にビジネス利用や個人情報を多く扱うユーザーにとっては大きなリスクです。
症状が進行するとタッチパネルが完全に反応しなくなるケースもあり、その場合はバックアップを取ることも困難になります。大切な写真や連絡先、データが失われる恐れがあるため、軽視できません。
また、ゴーストタッチが起きている端末は内部に別の故障を抱えている可能性もあり、基板やバッテリーの劣化につながることもあります。結果として修理費用が高額になったり、最悪の場合は買い替えを余儀なくされることもあるため、症状が出始めた段階での対応が重要です。
まとめ
ゴーストタッチは、正常な操作ができなくなるだけではなく、思いもよらない誤操作が起きてしまう事により様々な不具合が生じます。ゴーストタッチかもと感じたら、まずは、自身でできる対応を行ってください。それでも難しい場合は、修理しましょう。個人情報の流出やインターネット通販で気づかないうちに買い物していたなんてことになると大変です。iCrackedでも、iPhone修理を承っておりますので、お困りであれば、ぜひご相談ください。