
iPhoneで動画視聴やSNSを楽しんでいる最中に、突然Wi-Fiが途切れてしまい、不便な思いをした経験はありませんか?「通信速度が遅くなる」「モバイルデータ通信に切り替わってしまい、通信量を消費してしまった」など、Wi-Fiが切れる問題はストレスの原因になります。この問題の原因は、iPhone本体にある場合と、ご家庭やオフィスで使用しているWi-Fiルーター側にある場合があります。本記事では、iPhoneのWi-Fiが切れてしまう主な原因を「iPhone側」と「ルーター側」にわけてご紹介します。
- 目次
まずは確認!iPhoneとルーターのどちらに原因があるか判別する方法
Wi-Fiが切れる問題が発生した際、まずは、原因がiPhone本体にあるのか、それともWi-Fiルーター(ご家庭のインターネット環境)にあるのかを確認しましょう。確認方法は以下があります。
- 他のデバイス(PC、タブレット、他のスマートフォンなど)を同じWi-Fiに接続してみる
- iPhoneを別のWi-Fiネットワーク(友人の家、カフェ、公共Wi-Fiなど)に接続してみる
これらの結果によって、原因をある程度特定できます。
| 試すこと | 状況 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 他のデバイス(PCなど)を同じWi-Fiに接続 | 他のデバイスも同様にWi-Fiが切れる | Wi-Fiルーター側の可能性が高い |
| iPhoneだけがWi-Fi接続が切れる | iPhone側の可能性が高い | |
| iPhoneを別のWi-Fiネットワークに接続 | 別のWi-Fiでも切れる | iPhone側の可能性が高い |
| 別のWi-Fiでは問題なく接続できる | 自宅のWi-Fiルーター側の可能性が高い |
iPhone側に原因がある場合に考えられる要因と対処法
iPhone側に原因がありそうだとわかった場合、以下の要因が考えられます。簡単なものから順に対処法を試していきましょう。
1.一時的なソフトウェアの不具合
iPhoneも精密なコンピューターであり、長時間起動し続けていると、一時的な動作不良(バグ)を起こす場合があります。
- 対処法
iPhoneを再起動する最も基本的かつ効果的な対処法です。電源を一度完全にオフにし、数十秒待ってから電源を入れ直してください。多くの不具合は、これで解消される場合があります。
2.Wi-Fi設定や機内モードの問題
基本的な設定が意図せず変更されている可能性もあります。
- 対処法:Wi-Fiのオン・オフを切り替える
「設定」アプリ>「Wi-Fi」を開き、一度オフにしてから再度オンに戻します。これでWi-Fi電波の再スキャンが行われます。
- 対処法:機内モードのオン・オフを切り替える
コントロールセンターまたは「設定」アプリで「機内モード」を一度オンにし、数秒待ってからオフに戻します。これにより、すべての通信機能がリフレッシュされます。
3.接続しているWi-Fiネットワーク設定の問題
一度接続したWi-Fiネットワークの情報が、何らかの理由で破損している可能性も考えられます。
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対処法:Wi-Fiのオン・オフを切り替える
- 「設定」アプリ>「Wi-Fi」を開きます。
- 問題が発生しているWi-Fiネットワーク名の右側にある「i」(情報)マークをタップします。
- 「このネットワーク設定を削除」をタップします。
- 再度、同じWi-Fiネットワークを選択し、パスワードを入力して接続し直します。
4.iOSが古い
iPhoneのOSであるiOSが古いバージョン(旧バージョン)のままだと、Wi-Fi接続に関する不具合が修正されていない可能性があります。
-
対処法:iOSを最新バージョンにアップデートする
Wi-Fiが不安定な状態でのアップデートはリスクがあるため、モバイルデータ通信または、安定した別のWi-Fi環境(またはPCのiTunesまたはFinder経由)でアップデートしてください。
- 「設定」アプリ>「一般」>「ソフトウェアアップデート」を確認します。
- 新しいバージョンがある場合は、ダウンロードしてインストールします。
5.iPhone本体の物理的な故障
これらの対処法をすべて試してもWi-Fiが切れる、あるいはWi-Fi自体に接続できなくなった場合、iPhone内部のWi-Fiアンテナや関連する基板が故障している可能性があります。落下や水没の経験がなくても、経年劣化で故障するケースもあります。
Wi-Fiルーター側に原因がある場合に考えられる要因と対処法
切り分けの結果、ルーター側に原因がありそうな場合は、ご家庭のインターネット環境を見直す必要があります。
1.ルーターの一時的な不具合
ルーターもiPhoneと同様、長時間稼働し続けることで熱がこもったり、内部プログラムが不安定になったりします。
-
対処法:ルーターを再起動する
- ルーター本体の電源ケーブルをコンセントから抜きます。
- モデムも接続されている場合は、そちらの電源ケーブルも抜きます。
- そのまま1分ほど待ち、完全に放電させます。
- 先にモデムの電源を入れ、ランプが安定するのを待ちます。
- 次にルーターの電源を入れ、起動が完了するのを待ちます。
- iPhoneでWi-Fiに再接続します。
2.ルーターの設置場所が悪い
Wi-Fiの電波は障害物や特定の素材に弱い性質があります。
- 対処法:ルーターの設置場所を見直す。以下の場所は避け、できるだけ家の中心で床から1〜2mの高さに設置してください。
- 避けるべき場所
- 床の隅、棚の奥まった場所
- 水槽や花瓶の近く(水は電波を吸収します)
- 金属製の棚やコンクリートの壁際(電波を遮断・反射します)
- 電子レンジやコードレス電話機の近く(電波干渉の原因になります)
3.電波干渉
Wi-Fiは主に「2.4GHz」と「5GHz」という2つの周波数帯を使用しています。これらが他の電波と干渉すると、接続が不安定になります。
| 周波数帯 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 2.4GHz | 障害物(壁や床)に強く、遠くまで届きやすい | 利用機器(電子レンジ、Bluetooth等)が多く、電波干渉を起こしやすい |
| 5GHz | 通信速度が速く、他の機器と干渉しにくい | 障害物に弱く、ルーターから離れると電波が届きにくい |
-
対処法:接続する周波数帯(SSID)を変更する
ルーターが両方の周波数帯に対応している場合、Wi-Fiの接続先(SSID)が「XXXX-2G」と「XXXX-5G」のように分かれていることがあります。現在2.4GHzに接続しているなら5GHzへ、5GHzで不安定なら2.4GHzへ、接続先を切り替えてみてください。
4.接続台数が多すぎる
古いルーターや安価なモデルの場合、同時に接続できるデバイスの数に上限があります。スマートフォン、PC、タブレット、ゲーム機、スマート家電など、接続台数がルーターの処理能力を超えると、特定のデバイスの接続が切断されることがあります。
-
対処法:不要なデバイスのWi-Fi接続を切る
現在使用していない機器のWi-Fi設定をオフにし、接続台数を減らしてみてください。
iPhoneのWi-Fi不具合、修理のご相談はiCrackedへ
iPhoneのWi-Fiが切れる原因と対処法について解説しました。まずはご自身で「iPhoneの再起動」や「ルーターの再起動」といった簡単な対処法からお試しください。
しかし、ネットワーク設定をリセットしても改善しない、どのWi-Fiネットワークに接続しても症状が変わらない、あるいはiPhoneを初期化(工場出荷状態に戻す)しても直らないといった場合、iPhone本体のハードウェア(Wi-Fiアンテナや基板)が故障している可能性が非常に高くなります。
iCrackedは、総務省登録修理業者として、iPhoneの様々な不具合に対応しています。Wi-Fiの接続不良はもちろん、バッテリー交換、画面割れ、水没復旧など、豊富な修理実績がございます。「対処法を試したけれど直らない」「原因がiPhoneなのかルーターなのかわからない」といった場合でも、専門知識を持ったスタッフが丁寧に診断し、最適なご提案をいたします。
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