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iPhoneの発火は他人事ではない!?原因と発火を防ぐ対策を解説
コラム 最終更新日: 掲載日:
iPhoneの発火は他人事ではない!?原因と発火を防ぐ対策を解説

「iPhoneが発火した」というニュースを見て、遠い世界の出来事のように感じていませんか?しかし、その多くは、私たちの日常的な使い方に潜んでいます。毎日使うiPhoneだからこそ、正しい知識を持って安全に使用し続けることが重要です。本記事では、なぜiPhoneが発火するのか、その主な原因と、発火を未然に防ぐための具体的な対策についてご紹介します。

目次

なぜiPhoneは発火するのか?主な原因はバッテリー

iPhoneの発火事故のほとんどは、内部に搭載されている「リチウムイオンバッテリー」が原因で発生します。リチウムイオンバッテリーは小型でありながら大容量を蓄えられる優れた電池ですが、同時にデリケートな面も持っています。ショートが発生すると、バッテリー内部で急激な化学反応が起き、高温の熱やガスが発生し、最悪の場合、発煙や発火に至るといわれているのです。

では、なぜこのような危険なショートが起きてしまうのでしょうか?主な原因を見ていきましょう。

原因1:バッテリーの「経年劣化」

iPhoneを長年使用し、充放電を繰り返すことで、バッテリーは徐々に劣化します。劣化が進行すると、バッテリー内部の化学物質が変化し、異常な発熱や内部ショートが起こりやすい状態になります。

Appleは、iPhoneのバッテリーはフル充電サイクルを500回繰り返した時に、元の容量の最大80%を維持できるように設計されていると公表しています。この「最大容量80%」がバッテリー交換の一つの目安とされていますが、80%以上であっても使い方によっては劣化が進んでいる場合もあります。

原因2:バッテリーの「膨張」

バッテリーの劣化や、後述する高温環境での使用などにより、内部でガスが発生してバッテリーが膨張する現象です。バッテリーが膨張すると、ショートを引き起こすリスクが非常に高まるといわれています。画面が浮く、本体に隙間ができるなどの症状は、バッテリーが膨張している可能性が高く、危険な兆候です。

原因3:外部からの「強い衝撃」や「圧迫」

iPhoneをコンクリートの地面に落とした、ポケットに入れたまま強く座って圧迫した、といった外部からの物理的なダメージも発火の引き金となります。強い衝撃や圧力が加わると、見た目上は画面が割れていなくとも、内部のバッテリーが変形している可能性があるでしょう。特に、膨張したバッテリーに衝撃が加わると、発火リスクはさらに高まります。

原因4:「水濡れ・水没」による内部ショート

近年のiPhoneは耐水性能が向上していますが、完全防水ではありません。お風呂での使用や、雨の中での操作、ジュースをこぼすといった水濡れにより、内部に水分が侵入すると、基板やバッテリーの回路がショートする原因となります。水没後は一時的に正常に見えても、内部でゆっくり腐食が進行する場合があります。数日〜数週間後に発熱や発火が起きることもあるため、注意が必要です。

要注意!iPhoneの発火を招く危険な使い方

iPhoneの発火につながるバッテリーの劣化や損傷は、特別な事故だけで起こるわけではありません。実は、私たちが日常で何気なく行っているスマートフォンの使い方が、バッテリーにダメージを与え、発火のリスクを徐々に高めているケースが多いといわれています。ここでは、特に注意すべき「発火を招く恐れのある危険な使い方」をご紹介します。

1.高温環境での使用・放置

リチウムイオンバッテリーは熱に非常に弱いです。たとえば、真夏の車内やダッシュボードの上、直射日光が当たる窓辺、暖房器具の近くなどにiPhoneを放置する行為は大変危険です。Appleが推奨する動作環境温度(0℃~35℃)を超える高温下にさらされると、バッテリーの劣化が急速に進み、膨張や発火のリスクが著しく高まります。

2.「ながら充電」の習慣

充電ケーブルを挿したまま、高負荷のゲームをプレイしたり、高画質の動画を長時間視聴したりする「ながら充電」もバッテリーに大きな負担をかけます。この使い方では充電時の発熱とアプリ使用による発熱が重なり、本体が異常な高温になる「熱暴走」を引き起こす可能性があります。この熱暴走が、バッテリーの寿命を縮め、深刻なダメージを与える原因となります。

3.非純正・MFi非認証の充電器

非純正の使用充電ケーブルやACアダプタの品質も発火に関係しているとされています。Apple純正品や「MFi認証」(MadeForiPhone/iPad/iPod)のロゴがある製品は、Appleの定める安全基準に基づき、適切な電圧・電流を供給するよう設計されています。しかし、安価な非認証の製品は、電圧が不安定であったり、過充電を防ぐ安全保護機能が搭載されていなかったりする場合があります。こうした製品を使い続けると、バッテリーや本体の回路に負荷がかかり、異常な発熱や発火の原因となることが報告されています。

iPhoneの発火を防ぐために今すぐできる対策

発火事故を防ぐためには、バッテリーに負担をかけない使い方が欠かせません。ここでは、主な対策をご紹介します。

対策1:充電環境を見直す

まず、使用している充電ケーブルやACアダプタが、Apple純正品または「MFi認証」ロゴがある製品か確認してください。もし非認証品を使っている場合は、安全のためにすぐに使用を中止し、認証品に買い替えることをおすすめします。また、充電中は枕や布団の上など熱がこもる場所や、ケースを付けたままの状態での充電は避け、風通しの良い場所で行ってください。

対策2:高温・多湿・低温環境を徹底的に避ける

iPhoneのバッテリーが最も嫌うのは「極端な温度」とされています。

  • 夏場

    車内への放置は絶対に避けてください。

  • 冬場

    暖房器具の温風が直接当たる場所や、こたつの中に置かないようにしましょう。

  • お風呂

    耐水性能を過信せず、お風呂場への持ち込みは控えてください。高温多湿の環境は水没リスクだけでなく、バッテリー劣化の原因にもなります。

対策3:衝撃や圧迫から守る

万が一の落下に備え、耐衝撃性のあるケースを装着することは有効な対策の一つです。また、iPhoneをズボンの後ろポケットに入れたまま座ると、本体に強い圧力がかかり、バッテリーを損傷させる原因となります。持ち運び方にも注意を払いましょう。

対策4:バッテリーの状態を定期的に確認する

「設定」アプリから「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」と進むと、「最大容量」が確認できます。この数値が80%前後になってきたら、バッテリーの劣化が進んでいるサインです。この数値だけでなく、「最近、充電の減りが異常に早い」「突然電源が落ちる」といった症状も劣化のサインとなりますので、注意しましょう。

iPhoneのバッテリー交換・修理ならiCrackedへ

バッテリーの膨張や異常な発熱といった症状は、放置しても自然に治ることはありません。むしろ、発火という重大な事故につながる危険性が高まる一方です。少しでも「おかしいな」と感じたら、絶対に放置せず、専門の修理店へご相談ください。

私たちiCrackedは、お客様の大切なデータを守り、iPhoneを安全に使い続けていただくための高品質な修理サービスを提供しています。iPhoneの発火は、使い方次第で誰にでも起こり得るトラブルです。バッテリーの膨張や異常な発熱、水没など、発火の原因となり得る不具合にお気づきの際は、重大な事故が発生する前に、ぜひお近くのiCrackedへご相談ください。

iCrackedのiPhone修理