
iPhoneとパソコンを接続して、バックアップやデータ移行、充電を行おうとしたら、スマホをパソコンが認識しないといった経験をしたことがある方もいるかもしれません。いつもと同じ方法で接続したのに、何らかの原因で認識されない場合があります。この記事では、iPhoneをパソコンが認識しない原因と対処法を詳しく解説します。
iPhoneをパソコンが認識しない原因
iPhoneをパソコンが認識しない原因として考えられるのは、主に以下の4つです。それぞれいくつか原因があるので、不具合に応じて適切な対処が必要になります。
iPhoneをパソコンが認識しない時に試せる対処法
iPhoneをパソコンが認識しない時に試せる対処法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
iPhoneが問題の場合
iPhoneのロック画面を解除する
iPhoneをパソコンが認識するためには、ロック画面が解除されている状態でなければなりません。パソコンに接続した状態でiPhoneのロックを解除すると、iPhoneに「このコンピュータを信頼しますか」という警告メッセージが表示されます。このメッセージが表示されれば、iPhoneをパソコンが認識しています。
iPhoneを再起動する
何かしら不具合が発生している場合は、iPhoneを再起動してみることで、改善されることが多いです。一度iPhoneとパソコンの接続を解除して、再起動後に再度接続して、認識されるか確認してみましょう。
- iPhone 5、6、7、8、SEの機種の場合
- 右側部または上部にある電源ボタンを長押し
- 電源オフスライダをスワイプ
- 電源ボタンを長押しして再起動
- iPhone X、11、12、13 以降の機種の場合
- 片方の音量調節ボタンとサイドボタンを同時に長押し
- 電源オフスライダをスワイプ
- 電源ボタンを長押しして再起動
iOSのアップデートを行う
iOSのバージョンが最新でないと、パソコンが正しく認識しないケースが見受けられます。現在のiOSバージョンを確認し、最新でなければアップデートを行いましょう。iOSの更新は以下の手順で行います。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「今すぐアップデート」で更新
iPhoneのストレージ容量を確保する
ストレージの空き容量が少ない場合にも、iPhoneをパソコンが認識しないことがあります。容量を確保するには、不要なデータやアプリ、キャッシュなどを削除しましょう。
ストレージ容量を確認する手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「iPhoneストレージ」を選択
ケーブルが問題の場合
別のケーブルに変えてみる
ケーブルが断線していたり、劣化していたりすると、iPhoneをパソコンが認識できないケースがあります。断線は目視では確認が難しいため、別のケーブルに替えて接続してみることで、ケーブルに問題にあったのかどうか判断できます。
正規品を利用する
非正規品のケーブルで接続している場合、iPhoneをパソコンが認識しない問題が生じる可能性があります。純正品ではないケーブルは、Apple純正のケーブルやMFi認証を受けたケーブルに交換することをおすすめします。
iTunesが問題の場合
iTunesを最新のバージョンに更新する
iTunesに何らかの不具合が生じていると、iPhoneをパソコンが認識しなくなります。その場合、iTunesを最新バージョンにアップデートすることで、改善する可能性が高まります。iTunesが最新でない場合は、すぐ更新を行ってください。
- Windowsの手順
- パソコンでiTunesを開く
- メニューバーにある「ヘルプ」を選択
- 「更新プログラムを確認」を選択
- 画面の案内の通りアップデートを実行
- Macの手順
- 「App Store」を開く
- サイドバーにある「アップデート」を選択(3)iTunesの横にある「アップデート」をクリック
iTunesを再インストールする
iTunesを長らく使用していると、ファイルが壊れて不具合が生じる場合があります。その時はiTunesを再インストールしてみましょう。
iTunesのアンインストールは以下の通りです。
- Windowsの場合
- 画面左下のWindowsマーク→歯車のマークを選択
- 設定画面で「アプリ」を選択
- 「アプリと機能」の「iTunes」→「アンインストール」を選択
- Macの場合
- Finderで「iTunes」をゴミ箱にドラッグ
(またはアプリケーション→ファイル→ゴミ箱に入れるを選択) - ユーザ名とパスワードの入力を求められたら、Macの管理者アカウント名とパスワードを入力
- ゴミ箱のアプリを完全削除するには、「Finder」→「ゴミ箱を空にする」を選択
- Finderで「iTunes」をゴミ箱にドラッグ
- iTunesの再インストールは次の手順で行います。
Windowsの場合- Apple公式サイトの「Windows用のiTunes」かMicrosoft Storeの「iTunes for Windows」をクリック
- 「iTunes」をインストールまたはダウンロード
- ダウンロードした「iTunes」ファイルを起動
- 「iTunesへようこそ」画面で「次へ」を選択
- 「インストールオプション」で必要な項目→「インストール」を選択
- 「このアプリがデバイスに変更を与えることを許可しますか」のメッセージが表示
→「はい」を選択
- Macの場合
- 「App Store」を開く
- 左下にある自分の名前をクリック(またはサインイン)
- 「iTunes」の右にある再インストールのマークをクリック
パソコンが問題の場合
パソコンを再起動する
iPhoneと同様にパソコンに何らかの不具合が生じている際には、再起動を行ってみるのも一つの方法です。iPhoneを認識しない原因がパソコンの可能性が高い場合には、まず再起動を試してみましょう。
安定したネット環境下で行う
ネット環境が不安定な場合にも、iPhoneをパソコンが認識しない不具合が生じる可能性があります。データ移行やバックアップには安定したネット環境が必要になります。iPhoneやパソコンでWebサイトにアクセスできるのであれば、ネット環境に問題はありませんが、Appleのサーバーでトラブルが発生していることもあるので、システム状況を公式サイトで確認してみるとよいでしょう。
違うUSBポートを使ってみる
現在接続しているUSBに何かしらの不具合や故障が見受けられる場合があります。パソコンには複数のUSBポートが設置されているので、別のUSBポートを使ってみて、正常に認識されるかチェックしてみてください。
ソフトウェアを最新のバージョンに更新する
パソコンもシステムのソフトウェアが古い状態だと、iPhoneを認識しないことがあるようです。最新にアップデートされていない場合は、新しいバージョンに更新を行ってください。
- Windowsの手順
- 画面左下のWindowsマークを選択
- 歯車マーク→「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」を選択
- インストール開始→「お使いのデバイスは最新の状態です」のメッセージが表示
- Macの手順
- 画面左上のAppleマークを選択
- 「システム設定」→「一般」を選択
- 「ソフトウェアアップデート」を選択
セキュリティソフトの設定
パソコンにインストールされているセキュリティソフトが邪魔をして、iPhoneを認識しない可能性も考えられます。セキュリティソフトが疑われる場合は、セキュリティレベルの設定を変更してみてください。現在「高」に設定されているのであれば、「中」または「低」に一時的に変更することで、認識がうまくいくことがあります。ネットの脅威にさらされるリスクがあるため、一時的な対応で行うことをおすすめします。
iPhoneをパソコンが認識しない場合は
これまで解説してきた対処法を試しても、iPhoneをパソコンが認識しない場合は、端末自体の不具合や故障の可能性も考えられます。iPhone修理ならiCrackedへご相談ください。