
スマートフォン内の個人情報やプライバシーを守るため、iPhoneには強固な画面ロックシステムが備わっています。普段は顔認証(Face ID)や指紋認証(Touch ID)だけでスムーズにロックを解除できているため、パスコードを意識する機会は少ないかもしれません。
しかし、長期間再起動をしていなかったときや、iOSのシステムアップデートを行った直後など、突然パスコードの入力を求められて思い出せなくなるトラブルは多く発生しています。
本記事では、端末を初期化せずに済む例外的なパターンから、どうしても初期化が必要になった場合の安全な手順、事前に行うべきデータの確認方法までを分かりやすく解説します。
- 目次
データを消さずに画面ロックを突破できる可能性のある3つの状況
パスコードが分からない状態に陥ると、基本的には端末を工場出荷時の状態へ戻す初期化作業が避けられません。ただし、特定の利用環境や端末のコンディションによっては、内部のデータを消失させずにロックを切り抜けられる、あるいはデータを事前に退避させられる救済策が残されています。
まずはご自身の状況が、以下に示す3つのパターンのいずれかに該当しないか確認してみましょう。
状況1:iOS 17以降の環境で、パスコードを変更してから72時間以内
お使いのiPhoneにiOS 17以降がインストールされており、なおかつパスコードを新しいものに書き換えてから72時間(3日間)以内のタイミングであれば、データを残したまま対応できる仕組みが作動します。これは、変更直後のうっかり忘れに対応するためにAppleが導入した保護機能です。
新しいパスコードが思い出せなくても、変更の直前まで使っていた「1つ前の古いパスコード」を入力すれば、画面ロックを解除して再設定を行えます。
具体的な利用手順は以下の通りです。
- パスコードを5回間違えると、ロック画面に「[デバイス]は使用できません」と表示されます。この画面が表示され、画面下に「パスコードをお忘れですか?」という選択肢が出現したら、そこを選択してください。
- 画面が切り替わった後、「以前のパスコードを入力」という項目をタップします。
- 古いパスコードを入れ、画面の案内に従い新しいパスコードを設定しましょう。
状況2:指紋や顔での生体認証が機能しており、ホーム画面へ入れる
数字の組み合わせ自体は思い出せなくても、Face ID/Touch IDによる認証が機能しており、ホーム画面を開ける状態であれば、データのバックアップを取ることができます。Face ID/Touch IDによるロック解除後、最優先ですべきことはすぐにバックアップを取ることです。画面が開いている状態のままiCloudやパソコンへのデータ退避を最優先で進めてください。
状況3:タッチパネルの誤作動(ゴーストタッチ)によりロックがかかっている
自分自身では正しい数字を間違いなく入力しているはずなのにエラーとして弾かれる場合や、ディスプレイに触れていないのに数字が勝手に連打されてロックがかかってしまう現象が起きる場合があります。このトラブルは、所有者の記憶違いではなく、画面の破損や内部センサーの異常が引き起こす「ゴーストタッチ」と呼ばれる物理的な故障が真の原因かもしれません。
落下による衝撃やガラス面のひび割れ、内部への水の浸入などが原因でタッチパネルが暴走し、間違ったパスコードが連続して入力されると、自動的にロックアウト状態へと移行させてしまいます。このようなケースにおいては、本体の初期化処理を実行する前にディスプレイの交換修理を実施するのが有効な解決策です。修理で改善すれば、データを消さずに使い続けられる場合があります。
パソコン環境(MacまたはWindows)を介したリカバリーモードの実行
パスコードが分からない・忘れてしまい、どうしても初期化が必要になった場合、自宅にパソコン環境があれば端末を強制的に初期化する「リカバリーモード」を利用するのが確実な手段となります。MacであればFinder、WindowsであればiTunes、もしくはAppleデバイスアプリを使用します。具体的な作業の流れは、機種によってボタンの操作方法が異なるため注意が必要です。
ホームボタンのあるiPhone
- パソコンに接続していない状態で、iPhoneの電源を完全に切ってください。
- デバイスを以下の手順でリカバリーモードにします。
- iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone SE(第2世代および第3世代)
パソコンにケーブルで接続し、すぐにサイドボタンを押し続けます。Appleロゴが表示されている間は押し続け、パソコンとケーブルの画像が出たらボタンを離します。 - iPhone 7、iPhone 7 Plus
パソコンにケーブルで接続し、すぐに音量を下げるボタンを押し続けます。Appleロゴが表示されている間は押し続け、パソコンとケーブルの画像が出たらボタンを離します。 - iPhone 6s以前またはiPhone SE(第1世代)
パソコンにケーブルで接続し、すぐにホームボタンを押し続けます。Appleロゴが表示されている間は押し続け、パソコンとケーブルの画像が出たらボタンを離します。
- iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone SE(第2世代および第3世代)
- パソコンでiPhoneを復元します。
- Mac
Finderを開き、サイドバーのiPhoneを選択し、選択肢で「復元」を選択します。 - Windowsパソコン
Appleデバイスアプリを開き、サイドバーからiPhoneを選択します。「復元」を選択し、画面の案内に従いましょう。
- Mac
- 画面の案内に従ってiPhoneの設定を行います。
Face ID搭載のiPhone
- パソコンに接続していない状態で、iPhoneの電源を完全に切ってください。
- デバイスをリカバリーモードにします。パソコンにケーブルで接続し、すぐにサイドボタンを押し続けます。Appleロゴが表示されている間は押し続け、パソコンとケーブルの画像が出たらボタンを離します。
- パソコンでiPhoneを復元します。
- Mac
Finderを開き、サイドバーの「場所」の下に表示されているiPhoneを選択し、選択肢で「復元」を選択します。 - Windowsパソコン
Appleデバイスアプリを開き、サイドバーからiPhoneを選択します。「復元」を選択し、画面の案内に従いましょう。
- Mac
- 画面の案内に従ってiPhoneの設定を行います。
自力での解決が難しいならiCrackedへご相談ください
iPhoneのパスコードを忘れた際の対処方法について、初期化を行わずに済む例外的なケースや、具体的な初期化の手順を解説してきました。もし、今回のロックアウト現象がディスプレイの不具合やゴーストタッチに起因するものであれば、画面部品の交換によりデータを保護したまま解決できる可能性があります。iPhoneの挙動に少しでもおかしな点が見受けられる場合は、自分だけで判断して初期化を実行する前に、一度信頼できる修理の専門家に相談してみるのが賢明です。
私たちiCrackedでは、液晶やタッチパネルの不具合に対する高品質な画面交換修理はもちろん、操作に不安をお持ちの方へ向けたサポートなど、iPhoneにまつわるあらゆるお困りごとに丁寧に対応しております。総務省登録修理業者として、お客様の大切なiPhoneを確かな技術で修理いたしますので、パスコードトラブルでお困りの際はぜひお気軽にお越しください。
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