
いつも使っているiPhoneの画面が、ある日突然真っ白になってしまったら、焦ってしまうかもしれません。この症状は「ホワイトスクリーン」とも呼ばれ、操作を一切受け付けなくなるため、故障したのではないかと不安になるものです。しかし、画面が真っ白になったからといって、必ずしも完全故障とは限りません。原因によっては、ご自身で対処できることもあります。
本記事では、iPhoneの画面が真っ白になる原因を詳しく解説し、自分で試せる具体的な対処法をステップごとにご紹介します。
- 目次
iPhoneの画面が真っ白になる「ホワイトスクリーン」とは?
まずは、この症状がどのようなものなのか、そしてなぜ起こるのかを正しく理解しましょう。混同されやすい別の不具合との違いも解説します。
リンゴループとの違い
画面に何らかの異常が発生する不具合として、「リンゴループ」もよく知られています。ホワイトスクリーンとリンゴループは、原因に共通点があるものの、症状が異なります。
| 症状 | ホワイトスクリーン | リンゴループ |
|---|---|---|
| 画面の表示 | 真っ白な画面が表示され続ける | Appleのロゴ(リンゴマーク)が表示と非表示を繰り返す |
| 状態 | 画面が固まり、操作不能になる | 起動プロセスを繰り返し続け、ホーム画面にたどり着けない |
どちらも深刻な不具合ですが、症状によって原因の切り分けや対処法が少し異なります。ご自身のiPhoneがどちらの状態にあるか、まず把握しましょう。
iPhoneの画面が真っ白になる主な原因
iPhoneの画面が真っ白になる原因は、大きく分けてソフトウェアの問題とハードウェアの問題の2種類が考えられます。
1.ソフトウェアが原因の場合
システムの内部的なエラーによって、画面表示が正常に行えなくなるケースです。
- iOSのアップデート失敗
Wi-Fiが不安定な環境でのアップデートや、アップデート中に電源が切れるなどのトラブルが原因で、システムファイルが破損し、正常に起動できなくなる場合があります。
- アプリの不具合
特定のアプリをインストールしたり、操作したりした直後に症状が発生した場合、そのアプリとiOSの互換性に問題がある可能性があります。
- ストレージ容量の不足
iPhoneの空き容量が極端に少ない状態で使用を続けると、システムの動作が不安定になり、フリーズや起動不良を引き起こす原因となります。
2.ハードウェアが原因の場合
iPhone本体の物理的な部品が故障しているケースです。この場合、ご自身での完全な修復は難しく、修理業者による修理が必要になります。
- 画面(ディスプレイ)の故障
iPhoneを落とした際の衝撃で、画面の部品そのものや、本体と画面をつなぐケーブルが損傷・断線してしまうケースです。見た目にひび割れがなくても、内部で故障している可能性があります。
- 本体基板の損傷
強い衝撃や水没により、iPhoneの頭脳にあたる基板が損傷すると、画面表示を含むあらゆる機能に異常をきたします。
- バッテリーの劣化
長年使用したバッテリーが劣化し、システムを正常に起動させるための電力を十分に供給できなくなると、画面が真っ白になることがあります。
- 水没による内部腐食
トイレや風呂場での水没、雨に濡れるなどして内部に水分が侵入すると、基板やコネクタが腐食し、さまざまな不具合を引き起こします。
自分で試せる!iPhoneの画面が真っ白になったときの対処法
原因がソフトウェアの一時的な不具合である場合、いくつかの対処法を試すことで改善する可能性があります。
対処法1:強制再起動を試す
まず試すべき基本的な対処法が強制再起動です。画面がフリーズして通常の再起動ができない場合でも、強制的に電源を落として再起動させることで、システムのエラーがリセットされて問題が解決することがあります。機種によって操作方法が異なるため、お使いのモデルに合った手順で実行してください。
| 機種 | 強制再起動の手順 |
|---|---|
| iPhone 8 以降 (iPhone SE 第2・第3世代含む) |
|
| iPhone 7 / 7 Plus |
|
| iPhone 6s 以前 (iPhone SE 第1世代含む) |
|
対処法2:バッテリーを完全に放電させてから充電する
強制再起動でも改善しない場合、一度バッテリーを空にしてみるのも一つの手です。iPhoneの電源が完全に入ることもなく、真っ白な画面が点灯し続けている状態であれば、そのまま放置してバッテリーが切れるのを待ちます。電源が完全に落ちたことを確認したら、Apple純正の充電ケーブルを使って少なくとも1時間以上充電し、その後、再度電源を入れてみてください。
対処法3:SIMカードを抜き差ししてみる
可能性は低いですが、SIMカードの接触不良などがシステムの動作に影響を与えているケースもまれにあります。iPhoneの電源を一旦切り、SIMピンを使ってSIMトレイを取り出し、SIMカードを一度抜いてから再度しっかりと挿入してみてください。その後、電源を入れ直して改善されるか確認します。
iPhoneの画面が真っ白で動かない場合は修理を検討
ご紹介した対処法を試してみても直らない場合は、修理業者への修理を検討しましょう。
iCrackedでは、お客様の大切なデータを可能な限り残したまま修理を行うことを第一に考え、お客様の目の前で修理を行う対面修理方式を採用しているため、安心して修理の過程をご覧いただけます。
また、iCrackedは総務省登録修理業者であり、厳しい基準をクリアした高品質な部品と技術で、安全性に配慮した修理サービスを提供しています。iPhoneの画面トラブルでお困りの際は、お近くのiCracked店舗までお気軽にお立ち寄りください。