
iPhoneでアプリの不具合が生じた場合だけでなく、バッテリーを長持ちさせるために、意図的にタスクキルで強制終了を頻繁に行ってしまっていませんか?タスクキルを行うことで、かえってバッテリー消耗が増えてしまうことがあるようです。この記事では、iPhoneでタスクキルをした方がいいケースと、タスクキルを行った際のデメリットとについて解説します。
- 目次
iPhoneのタスクキルとは
iPhoneで行うタスクキルとは、画面には表示されていないが、完全に終了せずに待機しているバックグラウンドで起動中のアプリを強制終了させる操作のことを指します。利用していたアプリだけでなく、バックグラウンドで起動しているアプリも、強制的に終了させる操作になります。
iPhoneのタスクキルの手順
iPhoneのタスクキルは以下の手順で行います。
- iPhone 5、6、7、8、SEの機種
- ホームボタンを2回タップ
- 終了するアプリのプレビューを上にスワイプ
- iPhone X、11、12、13 以降の機種
- ホーム画面下部から上にスワイプして画面中ほどで指を止める
- 終了するアプリのプレビューを上にスワイプ
iPhoneのタスクキルが必要なケース
iPhoneでタスクキルによりアプリを強制終了するのは、アプリがフリーズした、反応しなくなった場合、またはアプリの動作が異常に不安定になった場合、極端なバッテリー消費が発生した時のみです。タスクキルで強制的に再起動することで、アプリの不具合が解消したり、一時的な動作不良が改善したりする可能性が高まります。
iPhoneのタスクキルを行うデメリット
iPhoneにおけるバックグラウンドで起動しているアプリを終了させるタスクキルは、基本的に不要であり、特定の限られたケースでのみ推奨されます。Apple公式も、アプリに不具合がない限りはタスクキルをしないことを推奨しています。タスクキルによって生じるデメリットを見ていきましょう。
バッテリー消費の増加
タスクキルにより、アプリを完全に終了させると、次にそのアプリを起動する際にゼロからデータを読み込み直す必要があるため、かえってバッテリーを多く消費します。バックグラウンドでスタンバイ状態になっているアプリは、必要最小限のリソースしか消費しません。
データ通信量の増加
iPhoneで不必要にタスクキルを頻繁に行うと、データ通信量が増加してしまう可能性があります。アプリを再起動した際に、まとめて大量のデータをダウンロードし直すので、バッテリー消費と同様に、最新情報の取得のための通信が発生し、結果的にトータルの通信量が増えてしまいます。
iPhoneは意識的にタスクキルしなくても、効率的にメモリやリソースを管理するように設計されています。アプリのフリーズや異常な動作など、特別な理由がない限り、アプリをタスクキルしない方が、バッテリー消費とデータ通信量の両面において効率的といえます。
iPhoneのタスクキル以外の対処法
iPhoneでアプリの不具合が生じた場合に、タスクキル(強制終了)以外に、不具合を改善できる可能性のある対処法をいくつか紹介します。
iPhoneを再起動する
iPhone本体やOS、アプリなどに一時的な不具合が生じている場合は、iPhoneを再起動することで、改善されることがあります。
iPhoneの再起動の手順は以下になります。
- iPhone 5、6、7、8、SEの機種
- 右側部または上部にある電源ボタンを長押し
- 電源オフスライダをスワイプ
- 電源ボタンを長押しして再起動
- iPhone X、11、12、13 以降の機種
- 片方の音量調節ボタンとサイドボタンを同時に長押し
- 電源オフスライダをスワイプ
- 電源ボタンを30秒程度再起動されるまで長押し
- 再起動をタップ
iOSやアプリをアップデートする
iOSやアプリを最新の状態にアップデートすることで、動作の不具合が解消されることがあります。
以下が最新の状態にアップデートする方法です。
- 「設定」アプリ→「一般」を開く
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「今すぐインストール」でアップデート
アプリを最新のバージョンに更新するには、次の手順で行います。
- 「App Store」を開く
- 画面上部のアイコン「マイアカウントボタン」をタップ
- アップデートを行うアプリ右にある「アップデート」をタップ
キャッシュのクリア
アプリのキャッシュが蓄積されすぎると、アプリの動作が重くなったり、不安定になったりする場合があります。古いキャッシュや破損したキャッシュをクリアすることで、アプリの動作が軽くなることがあり、ストレージの空き容量も増えます。アプリのキャッシュをクリアする方法は、アプリに関する書類とデータを残したままキャッシュをクリアする「アプリを取り除く」か「アプリを削除」で行います。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「iPhoneストレージ」をタップ
- キャッシュをクリアしたいアプリをタップ
- 「アプリを取り除く」または「アプリを削除」を選択
タスクキルを使わずにバッテリーを長持ちさせる方法
iPhoneのタスクキルを使わずに、バッテリーを長持ちさせるには、アプリのバックグラウンド更新の最適化や、通知・機能のオフ、画面の明るさ調整、ダークモードの使用、低電力モードの活用などがあります。これらの設定を見直すことで、iPhoneのバッテリーをより長く持たせることができるため、設定の見直しを行ってみましょう。
iPhoneの動作の不具合が改善されない場合は
iPhoneのタスクキルや対処法を実行しても、動作の不具合が解消されない場合は、本体の故障も考えられるので、一度専門店に相談してみることをおすすめします。iPhone修理なら、ぜひiCrackedへご相談ください。