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iPhoneで液体が検出されましたと警告が表示された場合の対処法
コラム 最終更新日: 掲載日:
iPhoneで液体が検出されましたと警告が表示された場合の対処法

iPhoneを充電しようとしたら「充電はできません」というアラートがいきなり表示されびっくりした経験がある方もいるのではないでしょうか?

最長でも、24時間あれば問題解決をできることがほとんどです。こちらでは、「Lightningコネクタで液体が検出されました」「液体を検出しました」と表示された場合の対処について説明しています。

目次

Lightningコネクタ(Lightningポート)とは?

Lightningコネクタは、Lightningポートとも呼ばれており、Appleの製品、iPhoneの底面にある、バッテリー充電のケーブルやアクセサリを接続する端子のことです。
iPhone7以降では、イヤホン端子を交換するケーブルがついており、有線のイヤホンを接続する部分としても使用されています。

一方、2023年発売のiPhone15シリーズからはUSB Type-Cポートが採用されています。これにより、MacBookやiPad、そして多くのAndroidスマートフォンと同じ規格で充電・データ転送が可能になりました。ただし、Lightningポートを搭載している旧モデルのiPhoneも依然として多く利用されているため、液体検出警告は両方の端子で発生します。

機種別に異なるiPhoneの液体検出に関する警告

ここでは、iPhoneの機種ごとに異なる液体検出の警告文について解説します。Lightning搭載モデルとUSB Type-C搭載モデルでは、表示されるメッセージに違いがあるため、自分のiPhoneでどのように表示されるのかを把握しておきましょう。

「Lightningコネクタで液体が検出されました」とは

Lightningポートを搭載したiPhoneで、コネクタ部分に水分が付着していると表示される警告メッセージです。このメッセージが表示されると、iPhoneは自動的に充電を停止し、内部のショートや腐食を防ぐ仕組みになっています。

「液体を検出しました」とは

iPhone15以降のUSB Type-Cモデルで表示される警告メッセージです。Lightningモデルと同様に、コネクタ部分に液体が付着している際に検出されます。表示される文言が「Lightning」ではなく「液体を検出しました」となる点が特徴です。

基本的な対処法は同じですが、USB Type-Cの端子は両面に接点があるため、特に水分が残りやすく、より丁寧な乾燥が求められます。

「Lightningコネクタで液体が検出されました。」が表示される原因

続いて、液体検出の警告が表示される具体的な原因について解説します。水回りでの使用だけでなく、意外な日常生活のシーンでも発生する可能性があるため、原因を知っておくことでトラブルを未然に防げます。

警告が表示される主な原因は以下の通りです。

  • 水没や水濡れ:雨に濡れたり、水の中に落としてしまったりした場合に最も多く発生します。
  • 湿度の高い環境:浴室やサウナ、夏場の汗など、直接水に触れていなくても結露が発生することがあります。
  • 濡れた手での操作:手に付着した水分や飲み物のしぶきがLightningやUSB-Cポートに入り込むことがあります。
  • ポケット内での汗や湿気:ジーンズやスポーツウェアのポケット内は意外と湿度が高く、コネクタに水分が付着するケースがあります。

上記のような場合に警告が表示されることがあるので、注意しましょう。梅雨の時期であれば急に雨が降ることがあります。また、地域によって冬に雪が降ることもあります。なので、iPhoneが濡れてしまうなんてこともあるので気をつけてください。

iPhoneが濡れている場合の対処方法

iPhoneやケーブルが濡れてしまったときの正しい対処方法について解説します。液体検出の警告が出たときに慌てず対応できるよう、乾燥させる際の手順を理解しておきましょう。

iPhone本体を乾燥させる方法

iPhone本体が濡れてしまった場合は、まず電源を切り、充電やアクセサリの接続を避けましょう。iPhoneを下向きにして軽く振り、自然に水滴を落とすようにします。その後、柔らかい乾いた布で外側の水分を拭き取ります。そのまま風通しの良い場所に置き、30分程度乾燥させるのが基本です。

ケーブルやアクセサリを乾燥させる方法

本体を乾かしても再び警告が表示される場合は、充電ケーブルやイヤホンなどのアクセサリが濡れている可能性があります。乾いた布で外側の水分を拭き取り、直射日光の当たらない場所で自然乾燥させます。その後、充電または Lightning アクセサリの接続をあらためて試してください。完全に乾かすには、最長で 24 時間かかる場合があります。

iPhoneを乾かすときの注意点

誤った方法で乾燥させると、内部の基板や端子を傷め、かえって故障のリスクを高めてしまうため注意が必要です。iPhoneやアクセサリを乾かす際にやってはいけない行為について解説します。

ドライヤーなどの熱風をあてない

ドライヤーの熱風を直接あてると、iPhone内部の基板やバッテリーが高温になり、故障や劣化の原因になります。熱ではなく自然乾燥を徹底することが大切です。

綿棒やペーパータオルなど入れてコネクタを拭かない

LightningポートやUSB-Cポートの中に綿棒やペーパータオルを差し込むと、繊維や紙片が内部に残ってしまう恐れがあります。これが原因で接触不良やさらなる故障につながる可能性があるため避けましょう。

米びつに入れて乾燥させない

「スマホを濡らしたら米びつに入れる」という方法が知られていますが、iPhoneには推奨されていません。米粒の粉がポート内部に入り込むことで故障の原因となるほか、完全に乾燥できる保証もありません。必ず風通しの良い場所で自然乾燥させるようにしましょう。

濡れていないのに液体検出の警告が表示される場合の対処法

実際には濡れていないのに「液体が検出されました」と表示されてしまう場合の対処方法についても解説します。誤検知はまれに起こるため、原因を切り分けながら安全に対処することが大切です。

純正ケーブルや充電器を試す

サードパーティ製のケーブルや充電器を使用していると、接触不良や規格の違いによって誤って液体検出警告が表示されることがあります。その場合はApple純正またはMFi認証済みのケーブル・充電器に切り替えて試してみましょう。

iPhoneを再起動する

システムの一時的な不具合によって警告が出るケースもあります。iPhoneを再起動することでエラーが解消され、正常に充電できるようになることがあります。再起動しても改善しない場合は、次のステップに進みましょう。

iPhoneの修理を検討する

純正ケーブルを使用しても再起動しても警告が消えない場合、LightningポートやUSB-Cポート内部に不具合が生じている可能性があります。この場合は自力での解決が難しいため、Apple Storeや正規サービスプロバイダ、街の修理店などに相談し、点検・修理を依頼するのが安全です。

「緊急時につき無視」を押してそのまま充電することはできる?

液体検出の警告が表示された際に、「緊急時につき無視」という選択肢をタップすれば、そのまま充電を続けることは可能です。ただし、この方法はあくまで緊急時の一時的な利用に限られます。内部に水分が残っている状態で充電すると、ショートや基板の腐食を引き起こし、最悪の場合はiPhoneが使用不能になるリスクがあります。

そのため、可能な限り「無視」を選ばず、しっかりとiPhoneやケーブルを乾燥させてから充電することが推奨されます。本当に緊急でどうしても充電が必要な場合以外は避けるべき対応です。

まとめ

「充電はできません Lightningコネクタで液体が検出されました。コネクタを乾かすために接続を外してください。今充電するとiPhoneが破損する可能性があります。」といった警告が表示されたら、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。

LightningコネクタやUSB-Cポート、そして接続しているケーブルやアクセサリが濡れていないかを確認しましょう。濡れている場合は無理に使用せず、自然乾燥させることが最優先です。乾かしたうえで別のアクセサリを試し、それでも警告が表示されるようであれば、iPhone本体の不具合が考えられます。その際は自己判断で使用を続けるのではなく、修理を検討しましょう。

iCrackedのiPhone修理