
iPhoneのiOSがアップデートできないという問題が発生することがあります。
iPhoneのアップデートとは、「セキュリティの強化」「新機能追加」「不具合の修正」を目的としているので、どこかのタイミングでは必要なことです。
また、iOSアップデートできないことで、アプリが対応しなくなるなどの問題が生じる可能性があります。
このように、アップデートはiPhoneを快適に使用するうえで重要ですが、さまざまな理由で「アップデートできない」ことがあります。
そこで、ここでは、iPhoneがアップデートできない原因と解決方法について解説しています。ぜひ、参考にしてください。
iPhoneがアップデートできない原因
アップデートに失敗したときに「アップデートを確認できません」「ソフトウェアをアップデートできませんでした」などのエラーメッセージが表示されることがあります。
メッセージは、さまざまありますが、原因は同じである場合がほとんどです。ここでは、「iPhoneがアップデートできない原因」について紹介します。
新しいiOSに対応していない
iPhoneをアップデートできない主な原因のひとつに、使用している端末が最新のiOSに対応していないことがあります。たとえば、iOS 26(2025年リリース)では、対応モデルが明確に定められています。
Apple公式によれば、iOS 26に対応しているiPhoneモデルは、 iPhone 11以降のモデルで、iPhone 11、iPhone 12、iPhone 13、iPhone 14、iPhone 15、iPhone 16、iPhone17、iPhone SE(第2、3世代)シリーズが対象となります。
そのため、たとえば iPhone X や iPhone 8 シリーズなど、より古いモデルを使用していると、最新のiOSにアップデートできない(または将来的にサポートを受けられなくなる)可能性があります。
iPhoneのストレージ不足
iOSのアップデートには、更新データのダウンロードが必要なので、ストレージの容量が不足していると iPhone のアップデートができません。
アップデートするには、5GBほどストレージに空きがあると安心です。
- ストレージ容量の確認
「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」の順に進んでいくとストレージの空き容量を確認することができます。
空き容量を確保する必要がある場合は、必要ないアプリを削除することで空きを作ることができます。 - Appの削除
iPhoneストレージの画面上にインストール済みのアプリが表示されるので、いらないアプリを左にスワイプすると「Appを取り除く」「Appを削除」と表示されるので、どちらかを選択してください。
また、あらかじめ設定を有効にすることで、空き容量がすくないときに、使用していないAppを自動的に取り除いて容量を確保することができます。
iPhoneストレージの画面で、「非使用のAppを取り除く」を「有効にする」を選択しておくと、空き容量が少ない時に、自動で容量を確保してくれます。
通信環境が不安定
更新データをダウンロードする通信環境が不安定だと、途中で通信が切れてダウンロードを失敗してしまうことがあります。
アップデートする場合は、Wi-Fi接続を推奨しているのでモバイルデータ通信ではなく、Wi-Fiに接続してください。
Wi-Fiにうまく接続ができない場合は、Wi-Fiを接続し直したり、機内モードをオンにしてからオフにしたりすると、問題なく接続できることがあります。
充電が足りていない
iOSのアップデートには、通常よりも電力を消費してしまうので、バッテリーの残量によっては、アップデートが失敗する原因になります。
基本的には、充電しながらアップデートを行います。もしくは、アップデート前に充電をしてある程度のバッテリー残量を確保しておく必要があります。
Appleのサーバー混雑や問題発生
アップデートが集中してしまうiOSが実装されたタイミングでアップデートをしたことが原因で失敗することがあります。当日ではなく、日にちをずらすことでこの問題は解決することができます。
また、Appleのシステムに問題が発生していることが原因になっていることがあります。確認は、Appleの「システム状況」から可能です。
緑色のまるは「利用可能」で問題が無いことを表しています。黄色になっている箇所がある場合は、復旧を待ちます。
アップデート更新データの破損
iOSアップデートの途中で、通信エラーや中断などが発生すると、ダウンロード済みのアップデートデータが破損し、正常にインストールできなくなることがあります。
この状態では、再度アップデートを試してもエラーが繰り返されることがあります。
そのような場合は、一度破損したアップデートファイルを削除し、あらためて再ダウンロードすることで解決する可能性が高いです。
- アップデートの削除
「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」>「iOS 〇〇(インストール予定のバージョン」または「iOSアップデート」>「アップデートを削除」の順にタップする。
その後、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」に戻り、アップデートを再ダウンロードして実行。
iPhoneのアップデートができないときの解決方法
続いて、iPhoneのソフトウェアアップデートができないときに試すべき具体的な解決方法を解説します。基本的な確認から、ネットワーク関連の設定見直し、パソコンを使ったアップデートまで幅広く紹介するため、トラブルの原因に合わせて試してみてください。
最新のiOSに対応しているか確認する
まず、使用しているiPhoneが最新のiOSバージョンに対応しているかを確認しましょう。古いモデルの場合、最新のiOSがサポート対象外となり、アップデートができないことがあります。
Appleの公式サイトで対応モデルをチェックし、自分の端末が対象かどうかを確認することが重要です。
iPhoneを再起動する
一時的な不具合が原因でアップデートが進まない場合があります。電源を一度切って再起動することで、システムがリフレッシュされ、問題が解消されることがあります。もっとも基本的ながら、効果の高い対処法です。
iPhoneの再起動は、機種によって違いがあります。詳しい再起動の手順については、「iPhone再起動と強制再起動の機種別操作の方法と違いについて」をご確認ください。
ストレージ容量を確保する
iOSアップデートには十分な空き容量が必要です。ストレージがいっぱいだとアップデートファイルをダウンロードできません。
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から使用状況を確認し、不要なアプリや写真・動画を削除して空き容量を確保しましょう。
ネットワーク設定をリセットする
ネットワークの不具合が原因でアップデートが失敗することがあります。「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」を選択すると、Wi-Fiなどの設定が初期化され、接続が安定することがあります。
Wi-Fiを切り替える/別のネットワークに接続する
アップデートには安定したインターネット接続が必須です。現在のWi‑Fi環境が不安定な場合、別のWi‑Fiに接続したり、Wi-Fiルーターを再起動したりすることで改善することがあります。
公共のWi‑Fiは制限がかかっている場合もあるため、自宅や信頼できるネットワークでの接続がおすすめです。
アップデートファイルを削除して再ダウンロードする
アップデートファイルが破損していると、アップデートが途中で止まることがあります。「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から該当するアップデートファイルを削除し、再度ダウンロードし直すことで問題が解決する場合があります。
パソコン(iTunes/Finder)を使ってアップデートする
iPhone単体でのアップデートが難しい場合は、パソコンを利用したアップデートが有効です。WindowsではiTunes、MacではFinderからアップデートを行うことができます。iPhoneをケーブルで接続し、デバイス画面から「アップデート」を選択することで実行できます。
iTunesユーザガイドの「PCのiTunesでiPhone、iPad、またはiPod touchのソフトウェアをアップデートする」でも解説されていますが、手順は以下の通りです。
- iPhoneをパソコンに接続
- iTunesを起動
- 左上に表示されているiPhoneマークをクリック
- メニューの「概要」をクリック
- 右に表示される「更新プログラムを確認」をクリック
- 「アップデート」をクリック
ネットワークやストレージの制約を回避できるため、より確実な方法です。
アップデートをしないまま使い続けるとどうなる?
次に、iPhoneのソフトウェアアップデートをしないまま使い続けた際に起こり得るリスクや不便について解説します。
セキュリティリスクが高まる
アップデートには、iPhoneを守るための重要なセキュリティ修正が含まれています。これを適用しないまま使い続けると、ウイルス感染や不正アクセスといった脅威にさらされやすくなり、古いOSを使い続けることは大きなリスクにつながります。
新機能・最新アプリが使えない
iOSを更新しないと、新しく追加された便利な機能や改善された仕様を利用できません。また、アプリ側が最新OSを前提にアップデートされることも多く、古いOSではアプリが正常に動作しない、インストールできないといった問題が起こることもあります。結果として、日常的な操作や作業に支障が出る場合があります。
それでも解決できない場合の修理先
紹介した解決方法でもiPhoneがアップデートできない問題が解決できない場合は、修理が必要かもしれません。Appleの正規サポートを利用するケースと、非正規修理店を利用する場合の違いや注意点を理解することで、自分に合った対応方法を選べます。
Appleサポート・正規プロバイダに相談する場合
アップデートが何度試しても失敗する場合、内部ストレージの故障やシステムエラーなど、端末のハードウェアに問題が起きている可能性があります。その際は、まずAppleサポートに相談するのが最も安全で確実です。
また、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでは、純正パーツを使った修理が行われます。保証期間内であれば無償修理になる場合もあるため、AppleCare+に加入しているかどうかも確認しましょう。
iCrackedなどの非正規修理店に依頼する場合
正規店が予約でいっぱいだったり、近くに店舗が無い場合は、iCrackedなどの非正規修理店を利用する選択肢もあります。非正規店は即日対応可能なところが多く、スピードと利便性に優れている点が魅力です。
ただし、非正規修理店での作業はAppleの公式保証対象外となることが多く、修理内容や使用パーツによっては今後の正規サポートが受けにくくなる可能性があります。そのため、利用する場合は信頼できる店舗かどうか、修理後の保証があるかなどを事前に確認することが重要です。
非正規店での修理を検討している方は、最短30分の即日修理が可能なiCrackedにご相談ください。iCrackedは、「総務省登録修理業者」なので、安心して修理をお任せいただけます。修理できる可能性があるのか知りたい方も、まずはお気軽にお問い合わせください。 また、パソコンやネット環境が整っていなくてiTunesでのアップデートが試せない場合も、iCrackedでは、有料のサポートサービスの対応もしています。
まとめ
iPhone(iOS)がアップデートできない原因と解決方法について解説しました。適切に対処することで「iPhoneがアップデートできない」という問題は、解決できることが多いです。
アップデートは、「セキュリティの強化」「新機能追加」「不具合の修正」など、さまざまなメリットがあります。
解決できない場合は、iPhone修理店に相談してみましょう。お困りの際は、ぜひ、iCrackedにご相談下さい。
関連記事
